迎えが来るまで修行中
擬態化装置と現時点の調査地域に関する知識を埋め込む。調査報告しろ。
──
「こんばんは」
「ん?……アーッ!バケモノ!アーッ!」
フラフラしてたおじさんは、何度もコケながら去ってしまった。
調査しろってだけ覚えてたから、話しかけてるけど、みんな逃げる。
肌がテカテカしてるのが、怖いのかな?頭が長くて垂れてるのも、怖いかも?
ホントに困ったなぁ……アッ、また人が来た。
「こんばんは」
「ん?……なんの用だ?」
「ああ、良かった。あなたは逃げないんですね」
笠を被ったおじさんは、話を聞いてくれた。記憶喪失なこと、調査しろということだけ覚えいること。
「おぬしは、おそらく天界から、追放された妖怪じゃな。調査しろとは、人から学べという意味じゃろう。」
「追放ですか。人から学ぶにはどうすれば……」
「ワシと修行すればよい。出会ったのは仏の導きじゃ」
わたしは、天界の許しを得るまで修行することになった。
【続く】
さぽーとすると映画館にいくかいすうが増えます