見出し画像

俺はウルトラマンマックス「星座泥棒」が好きだ

俺はウルトラマンマックス第37話「星座泥棒」について話す。これは独り言のようなものだ。だが来たのなら聞いていけ。まずマックスについて教えてやる。 

ウルトラマンマックスは、対怪獣防衛チーム「DASH」が様々な怪獣や侵略者と戦う。基本的に一話完結でどこからでも楽しめる。俺の話を本当か疑ったやつはコレを見ろ。

第16話「わたしはだあれ」は怪獣の能力よりみんな記憶喪失になり、怪獣が暴れていてヤバイ状況なのに戦闘機が発進できなくてグルグルしつづけたり、マックスも戦い方を忘れて必殺技が撃てないと誰もがアホになる。とくに主人公カイトがマックスの変身の仕方を忘れて、色々なポーズをとるのはお気に入りのシーンだ。だが笑えるだけでなくヒーローには記憶がなくても、正義の心があるということを教えてくれる熱い話である。

燃え尽きろ地球」「アカルイセカイ」と他にお勧めしたい話があるが、好きな話を語ると本題に辿り着かないのでここで切る。

俺はマックスが大好きなのだが一つだけ嫌いなところがある。それは人類はクソという説教臭い話が唐突にぶっこまれることである。ウルトラマンで人類批判なんてよくあることだが、マックスの場合は取って付けたように入り込むのでスカムシット広告気味である。

「星座泥棒」は不思議な雰囲気の話であり、地球人はクソといって出てくる宇宙人の末裔の話である。だがこの話はウルトラマンマックスで一番好きな話だ。

太古の昔サトン星人が人類に星空を与えたのに、今の人類は地上に光を溢れさせて星の光を覆うから、サトン星人の末裔が星の怪獣で地上の光を滅ぼすという話。

まずこの話は雰囲気が大好きだ。人が星空に魅入られるのは人は宇宙からやってきたから、星が輝いているのは故郷を忘れないための目印。最初のヒロインのセリフから怪しく幻想的な世界へスッと入らせてくれる。

ヒロインがかつて読んだ人サトン星人のおとぎ話の絵本、絵本をくれた謎の男成宮、プラネタリウム、星座から現れた怪獣とそういうのが雰囲気を幻想的に仕立て上げてくれてる。そしていつものなら怪獣を倒す。でも問題は解決してないし、人類クソのままって感じで終わる。だがこの話は違った。わかりあった。絵本を読んで空に憧れパイロットになったヒロインは、空から見た地上の光も星の光と同じぐらい尊いと語った。その言葉を聞いて成宮は心が打たれたのだろう、一言残して怪獣と共に光の中に帰っていった。

「星座泥棒」の次の話が最終話前編であり、これが最後の一話完結の話だ。いままで人類はクソを続けていて、33話でもあんまり関係ないゴミ問題をこじつけてバルタン星人が侵略に来るとかいう人類はクソ推しのウルトラマンマックスの中でやっとわかりあえたのだ。

おれは軽く感動した。やっとここまできたのだと。人類はクソかもしれないけど、ちゃんとわかりあえるんだって。ちなみに最終話も人類はクソといいながら、あらたな脅威が現れる。だがこの話で異なるものとわかりあえたのだ。何も心配しなくて良い。

一話完結だからここから見てもいいのだが、やはりこの感動は今まで見ていたからこその感動だろう。

以上独り言は終わりだ。興味があるならまた話を聞きに来てくれ。

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

さぽーとすると映画館にいくかいすうが増えます