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都市に住みながら地方自治体で複業。本業では気づけなかった自身の強みを再発見 !


社内にいては出会えない専門領域の方に出会え、その方々と仕事をすることで自分の強みも再発見できる。それが複業するメリットの1つであると言えるでしょう。

「普段はやっていて当たり前のことでも、行政の方にとっては新しい知識で参考になるとすごく喜んでもらえる。社内にいては気づけなかった自分の強みを見つけることができました!」

と笑顔でお話ししてくださったのは、奈良県三宅町に広報アドバイザーの複業タレントとして参画された宮武由佳さん。

今回のインタビューでは、宮武さんがどのようなプロジェクトに取り組み、どんなことでやりがいを感じられたのか、伺いました!

*Another works と奈良県三宅町の取り組みはこちら

*プロフィール

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宮武由佳氏
香川県出身。大阪大学経済学部に在学中、大阪府池田市の石橋商店街での活動に力を入れて取り組む。2017年に地方・中小企業向けにデジタルマーケティング支援を展開する企業に入社。東京本社にて、1年半ほど広報を経験。2020年9月からは大阪営業所にてWeb広告の運用コンサルティングや、自社採用サイトの編集も兼務。副業では、瀬戸内地域の雑誌『せとうちスタイル』やWebメディア『another life.』『ソトコト』でインタビューやライティングを行う。


”自治体で広報、面白そう!”

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ーー参加した経緯についてお伺いしてもよろしいですか?

会社の先輩に紹介してもらったことがきっかけです。今は大阪に住んでいるのですが、将来的に、地元香川の魅力を届けられる仕事がしたいと思っています。

ローカル雑誌のライターをしたり、香川のイベントにオンラインで参加したりして、香川とは関わりをもち続けているのですが、実際に香川で仕事をするイメージがもてずに悩んでいました

そんなときに職場の先輩が三宅町の広報の公募を紹介してくれて。地方創生に興味があり、広報を経験したこともあったので、地方で広報の仕事をすることで何かヒントが得られるのではないかと思い応募しました。あと単純に面白そうだなと思って!(笑)

ーー三宅町のプロジェクトにおいて実際に宮武さんが取り組んだ内容についてお伺いしたいです!

1つは奈良県三宅町複業プロジェクトのnoteを開設したことです。プロジェクトの様子をレポート記事にして、アカウントを運営していました。

DXチームは何回も三宅町の方とミーティングや勉強会を開いたり、人事チームはMiiMoという複合施設のスタッフを募集する求人を作成したりしていたので、その様子を発信していました。

プロジェクト中は私1人で運用していたのですが、実証実験が終わった後には職員の方がnoteを運用できるよう自走できる仕組みづくりを整えているところです!

もう1つは、森田町長と人事アドバイザーの佐野さんと一緒に「自分らしくハッピーにスモール(住もうる)タウン」という三宅町のビジョンを表すキャッチコピーを作りました。

これが三宅町のまちづくりの判断軸となり、いま目の前のことだけではなく20年後「自分らしくハッピーにスモール(住もうる)タウン」であるためにはどうしたらいいのかを考えて判断するようになったとお聞きして嬉しかったです。


今までの知識や経験が意外なところで活きる!

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ーーやりがいを感じることはありましたか?

町長にインタビューしたときに、「今まで頭の中だけで考えていたことを言葉にすることで自分の頭を整理できた。役場の人にも自分の想いを伝えることができるようになった」と言っていただけたのは嬉しかったです。

あとは、職員の方々が積極的に関わってくれたことはやりがいに繋がりました。noteの記事を作成したとき、行政の文章とは全然違うそうで「すごいね!めっちゃいいじゃん!僕たちにも教えてほしい!」と言ってくれて嬉しかったです。いろいろな知識を吸収してまちをよくしようという想いが伝わって、それが自分の熱量にもなりました


ー宮武さん個人にとってプラスになったことはなにかありましたか?

このプロジェクトに参加したことで、地域への想いが強いということを自分のキャリアにおいて示せる実績になりました。今後は地元の香川や瀬戸内地域で魅力を発信していきたいと思っているので、そのヒントを多く得られてよかったです!

これまで仕事で培ってきた知識や経験を活かすことができるんだということがわかり、行政と関わることになったときは自信をもって最初の一歩を踏み出せそうです!


ーー具体的にはどのような知識や経験を自治体広報で活かせましたか?

記事のライティングはもちろん、社内報を作成したことがあったので、広報紙の企画や編集、デザイン会社とのやりとりといった点でもアドバイスができました。あとは、デジタルマーケティングの会社で働いているので、SNSの運用についても意見を出すことができました。


会社ではやっていて当たり前のことでも、行政の方からすると新しい知識で参考になるとすごく喜んでくださり、自分のスキルがこんなところで活かせるんだ、と新しい発見になりました!


本業では気づかなかった自分の強みを発見

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ーー取り組んでみて大変だったことはありましたか?

プロジェクトに参加していた他のメンバーは、キャリアが長くベテランの方ばかりで、開始時は精神的に苦痛でした。正直なんで私が選ばれているんだろう、早くフェードアウトしたいと思っていたくらいです(笑)。

しかし、その中で最後までやり切れたことは大きな自信になりました!社内にいると関わることのできない、全然違う専門領域の方と仲良くなれたので、楽しかったです!

オンラインでのプロジェクトだったのにも関わらず、終わった今でも仲が良くて、このような出会いが生まれたのは嬉しかったです!


ーー最初の心境とは全く違った感想ですね!最後に、今後の抱負や地方で複業を考えている方にメッセージをお願いします!

自分が好きな場所の魅力を伝えること。そしてそこにある中小企業や農業、伝統工芸のような、担い手がいなくて消えて無くなりそうなものの価値を自分なりに見つけて、発信していきたいです。

地方で複業を考えている方に対しては、現在本業でやっていることを活かすことができて、思った以上に楽しい!ということを伝えたいです。今回のプロジェクトに参加したおかげで、社内にいては気づかなかった自分の強みを見つけることができました!

取材・編集:高岡慧

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