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不調の波|心地よい過ごし方を求めて、波をやり過ごす。

仕事を2日休んでいる。
「あ,無理だ」って思ってから,1日は休むと決めた。
そして,1日目の途中で「まだ足りない」と思ったから,2日休んだ。

甘えと言われてしまえばそれまでなんだけれど,
たまにやってくる不調の波を乗りこなせずにいる。

以前よりも波が来る回数が減った。
波を減らすことはできても,波を乗りこなすことはできていない。



不調の波を減らす方法

それは,刺激を少なく過ごすこと。

私にとって刺激の少ない過ごし方は,余計な音がないこと。
自宅で過ごすなら,BGMもいらない。風の音,雨の音,通り過ぎる車の音。
出先で過ごすなら,BGMは欲しい。他に静かな人の気配。

自宅ではBGMは刺激になる,出先ではBGMがないと刺激が大きい。

外出したが最後,刺激は避けられない。
だからせめてもと,静かにコーヒーを飲める場所のリストが増えていく。

外出しなくてよい休日はせめて,静かに過ごしていたい。


自宅は電車の駅から,さらにバスに乗る。
すごく便利ではないけれど,そう不便でもない,そんな場所にある。

仕事を終えて,電車の駅に着いたら,少しホッとする。
そこからバスに乗って,最寄りのバス停に着いたら,さらにホッとする。

便利ではない場所は,静かな場所でもある。

眼下には街のキラメキが見える。


この距離感でいい。この距離感がいい。



不調の波が来るとき

それは,静かな場所が静かではなくなるとき。

私にとって自宅は,避けられない刺激から身を守れる場所である。
刺激から離れて,何も気にすることなく静かに過ごせる場所である。


来客は苦手だ。

眼下のキラメキが,眼前にくる。

近い。あまりにも近い。
私の場所が,私の場所ではなくなる。

否応なしに聞こえてくる会話,気配は,私には刺激が強すぎる。
いくら扉で隔てても,そのキラメキはあまりにもまぶしい


これは,嫉妬なのかもしれない。
自分が自分として存在していいのだと感じられている人たちへの嫉妬。

来客が長引いたとき,私はそっと消えていなくなりたいと思う。


そうして,夜風に当たる。



不調の波を乗りこなす方法

それを私は知らない。

時間が過ぎるのを待てば,いつか波は引く。
それでも,溺れないようにとあがいてみる。


いなくなりたいという気持ちを理性でどうにかしようとする。
頭で理解したって,いま,このとき,自分の状況は好転しない。


どうすればいいのか,わからない。
食欲もなく,ただ重くなった体をベッドに預け,ひたすら眠る。

やりたいことがあったはずなのに,何も手につかない。


少し活動できるようになったら,アニメや映画を観る。
現実を忘れられる,あるいは共感できるぶんだけ,救われる。

これは現実に戻るためのリハビリみたいなもの。
エネルギーを使ってみて,少しずつ刺激に慣れていく感じ。


アニメや映画を観始めることができたら,
ある程度の時間が経った目安になる。


そろそろ波が引く。





で,結局,乗りこなす方法はわからない。
少しはましになったと思っていたけれど,まだまだなのかもしれない。

明日は,仕事に行こう。



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