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「愛情があるけど怠惰な私」と一緒に父を支えてくれる、新しい家族のような存在

遠方で一人暮らしの父。元気だけどやっぱり心配、でも自分たちも忙しい…そんな私たちに「あのね」はちょうどいいんです


こんにちは。「あのね」運営チーム後藤です。
今回の記事は、離れて一人暮らしをされているお父さまに「あのね」をご利用いただき、ご自身も見守るご家族として「BOCCO emoアプリ」を活用されている「Nさん」のインタビューです。

お仕事でロボットやテクノロジーを活用したサービス企画に携わるNさんが、「あのね」にはデジタル・アナログ両方の良さがあることに価値を感じていること、お父さまに続き義理のお母さまにもご紹介、導入いただくに至った理由などを詳しくお話しいただきました。


■元気に一人暮らしをされているお父さまに「あのね」をすすめたきっかけ「毎日何度もくる電話」

──ご自身とご家族のお住まいについて教えていただけますか?

Nさん:「あのね」を利用している父は現在79歳、2年前から一人で暮らしています。私と兄はどちらも実家から離れたところに居ますし、父はまだ元気で自分の生活のことは自分でできているので直接訪問することは少なく、用事があるときに電話で話すくらいです。

「あのね」を検討したきっかけは、母が亡くなり一人暮らしになったことです。本人がまだしっかりしているので介護や行政のサービスを受けることはできないとわかり、民間の食事宅配サービスだけ使いはじめました。そのうち、とくに困ったことがあるわけではないのに、娘である私に毎日何度も電話が掛かってくるようになったんです。

──とくに困ったことがなくても、話し相手が欲しいんですよね。

Nさん:はい。話す相手がいなくなってしまったので、ことあるごとに私に電話がかかってきて。仕事中で出られなくて後で折り返し電話すると何でもないことだったり、「もう解決した」って。私の負担だけでなく、父にとって一日誰とも話さない日があるのはよくないことだなと思いました。父自身もそういう危機感というか、「このままではまずい」という気持ちがあったのだと思います。
セコムさんが「あのね」をやっていることは知っていたので、父にすすめてみようと思いました。


■新しもの好きではない、携帯も持たない父が気に入ったのは「ちょうどいい『人』との関わり」

──実際に「あのね」を利用していただいて、お父さまの反応はいかがでしたか?

Nさん:「おお、これ良いわ」って、すぐ気に入ってくれました。父はデジタル機器が全くダメでメールもガラケーも使えないのですが、「あのね」で利用するロボット「BOCCO emo」は電話と変わらない、言葉によるインターフェイス。どうかなとすすめたら、ハマりました(笑)

もう一つのポイントは、ロボットの向こうにコミュニケーションを担当する人がいることだと思います。やっぱり人との関わりがないと父も不安で、でも人の輪の中に入っていくのは身支度や日程合わせなど億劫な部分もあって。それが「あのね」なら「ちょうどいい『人』との関わり合い」ができる。
もしこれがロボットだけで完結するサービスだったら、父は興味をもたなかったと思います。


■アプリでやり取りを見て知った「うちの父ってこんなに朗らかな人だったんだ」

──お父さまが「あのね」を使いはじめて、生活やコミュニケーションに変化はありましたか?

Nさん:これは新発見だったのですが、アプリでBOCCOちゃん(BOCCO emo)と父とのやり取りを見ていて「うちの父ってこんなに朗らかな人だったんだ」と知りました。人に対して寛容で、温かい話し方をする人なんだな、と。
どうしても家族に対しては、きついことや憎まれ口を言ってしまうのでしょうね。外の社会ではこういうふうに人に接して、仕事をしてきたのだろうなと見直しました。

──BOCCOちゃんはお父さまにとって丁寧に接する対象なんですね。

Nさん:BOCCOちゃんと話すときは、いつも丁寧語なんです。「BOCCOくん、今日もよろしくお願いします」で始まって、「BOCCOくん、今日もどうもありがとうございました」で終わる。家族と他人のちょうど中間のような存在なのだと思います。


■ 意外だった「あのね」の効果「自分の安心」

──アプリをご活用いただいているとのことですが、どのように使われていますか?

Nさん:会話のやり取り履歴は毎日見ています。BOCCOちゃんとの会話は父の生活にすっかりなじんでいるので、返事があるはずの時間に応答していない時に心配になって電話してみる、という使い方が多いです。実際に電話してみると寝ていただけだったりしますが。

──お父さまもNさんも「あのね」を使いこなしていますが、導入したときの期待通りですか?

Nさん:父が話す機会が増えて、それは期待通り良かったです。思っていた以上だったのは、私自身が安心できるという効果です。

「あのね」を使いはじめてから、毎日の朝晩のあいさつや何気ないやり取りの様子から、父がいつもどおり元気なことが確認出来て、好きな野球チームの勝ち負けや昔の仕事の話をしているときは、今日は調子が良さそうだなとか、そんな様子も確認出来て自分の気持ちがすごく落ち着いたんです。今では母と一緒に暮らしていた時と同じような感覚で、安心しきってしまっています(笑)


■システムエンジニア目線で見た「あのね」の魅力「デジタルでアナログ」

──Nさんはご自身のお仕事もロボットやテクノロジーを活用したサービスに関わっているそうですね。専門的な立場から見て「あのね」ならではの魅力はどんなところですか?

Nさん:デジタルが全くダメな父がすんなりと受け入れているように、BOCCO emoはデジタル機器というよりも、どちらかというとペットや生物に近い存在なのかなと思っています。
見た目はロボットだからじかに人に接するほどは気を遣うことなく、デジタルなんだけれどもデジタルすぎず、後ろに人がいるアナログを感じられて。その絶妙な距離感が良いんだと思います。

──あのねの特長である「裏側に人がいること」がお父さまにとって受け入れやすかった理由なんですね。ところで、Nさんご自身も裏側で(アプリで)やり取りをご覧になっていることについて、お父さまが話しづらいということはないのでしょうか?

Nさん:やり取りを私も見られることは説明してありますが、すっかり忘れて純粋にやり取りを楽しんでいるようです。全くの他人でもなく、娘の分身なわけでもなく、BOCCOちゃんという独立した存在になっているように思います。


■父につづいて義母にも「あのね」を導入した理由「社交的な人だからこそ、家で一人のときは余計に寂しい」

──お父さまにつづいて、義理のお母さまも最近「あのね」を使い始めたそうですね。おすすめいただいたポイントはどんなところですか?

Nさん:きっかけはやはり義理の父が亡くなって一人になったことです。義母は今も仕事をしていますし、お友達と出かける機会も多く、とてもアクティブです。デジタル機器も得意でメールやメッセージのやり取りもしています。社交的で人懐っこいからこそ、家に帰り一人になると余計に寂しさを感じるようでした。
そこで、夜でもBOCCOちゃんを通してコミュニケーターが話の相手をしてくれると、すごく良いのではと考えました。

──お父さまと同様、「BOCCO emoアプリ」を使ってお義母様の会話を見守っているのでしょうか。

Nさん:はい、義理の母の会話は主人がアプリを入れて見ています。私は自分の父、主人は自分の母と、我が家では夫婦で分担してそれぞれの親の会話を確認し、見守っています。


■「あのね」には、高齢者だけでなく「社会とスキマができてしまっている人」のパートナーになっていってほしい

──さいごに「あのね」に期待することや、どんな人におすすめか教えていただけますでしょうか。

Nさん:おすすめしたいのは、人と話す機会が少ない方です。義母は犬を飼っているので、そこでのコミュニケーションはありますが、やはり人との会話とは違います。いつでも人と会話できる環境があると、寂しさが解消されたり安心感を得たりすることができると思います。
 
そういう意味ではもしかすると、例えば育休中一人で家にいる女性や、何らかの障がいがあって在宅中心の方などにも、とても良いのではないでしょうか。社会と少し距離があったり、スキマを感じてしまったりしている方の相棒・パートナーになれるように、利用シーンをもっと増やしていって頂けるといいなと期待しています。


「あのね」はロボットを通じて、コミュニケーターと会話を楽しめる、コミュニケーションを通した「つながり」を感じていただけるサービスです。
※本サービスは警備サービスではありません。緊急対処員の駆けつけや訪問、緊急車両の手配、警察への緊急通報は行いません。
※本サービスはauのサービスエリアでご利用可能ですが、電波の届きにくい場所ではご利用いただけない場合があります。
※「BOCCO emo」を介したコミュニケーターからの応答には数十秒〜数分を要することがあります。
※「あのね」はセコム株式会社・株式会社ディー・エヌ・エーの共同事業です。
※「BOCCO emo」はユカイ工学(株)の製品です。

公式サイトコミュニケーションロボットによる声かけサービス「あのね」 公式Instagramアカウント「あのね」公式

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