『JKハラスメントとミスiD』

出雲にっき


お昼ご飯を誘うハードルが高くて、一歩を踏み出す決心が出来るまで 何度も何度も手を洗う。勇気を出して友達のところに行っても、決心が遅いからもう他の人と食べ始めてる 切り揃えられた襟足が 食物を飲み込むのと共に揺れるのをみて、あ、ご飯食べてるんだ。と 確認し 自分の座席に戻り 教壇の木目を睨みながら母が作ってくれたお弁当をそそくさと食べる。玉子焼きの甘さがわたしを慰めるみたいにしみてかなしい。食べ終わったら図書室に行って優しい司書さんと当たり障りのない話をする それか、トイレの一番端っこに入って五時間目の予鈴まで閉じこもり壁をみつめる


これは“17歳高校3年生女子のわたし”の昼休みの一部始終である 紛れもなく


JKというのは居場所を作るのが上手で キラキラしていて 圧倒的さがある生物だ


だから大人に『JKでしょ〜』と言われるのがものすごく突っかかる アレルギーの食物みたいに受け付けない 大人には悪気なんてどこにもないし褒め言葉のはずなのに JKという言葉が受け取れない 針千本刺されたみたいな気持ちになる 大人が思うJK像とわたしはあまりにもかけ離れ過ぎていて キラキラしていなくて JK像と剥離した部分から血が出る 痛い 泣いてしまいそうになる。わたしはお弁当を一人で食べて 江國香織の本をこそこそ読むような人間で JKではないんだ。女子高生なんだ。皮膚の下を流れているものが若干違うのだ。そこの違いをわかってよ。なんて、大人には いえない

わたしは大人からのこれを『JKハラスメント』と呼んでいる。また同時に圧倒的なJKの為の圧で 陰である。


ミスiDのセミファイナルもあと2週間で終わる。
面白いことにミスiDもクラスみたいで JK枠と女子高生枠がいる。ミスiDの先代のファイナリストが挙げてゆく気になる子はだいたいJKみたいなひとたちでわたしは入ってない。わたしは、お弁当を一人で食べるみたいに言葉をつらつら吐き出して羅列する。完全に学校のわたしだ。もっと光って当たるものだと思ってたけど自分で居場所を作らない限り限界があることを思い知る。どうすれば鮮明になれるか毎日悩んでいる 顔可愛くなりたいってこんなに思ったことないくらい最近思う。

居場所のつくりかたはどうしようもなくむずかしい こんなに難しかったっけ といつも不思議だ。心も自分の魅力もアジの開きみたいにぱっくり開ければな とか考えるけど 断面は半分に折った割り箸みたいにギザギザでこれは無理だよと笑ってしまう。

わかりにくいわたしを それでも見つけてくれる人 何人か居てくれてとっても嬉しいです ありがとう

顔が可愛くなって圧倒的になれば光れるかなあ、でも仄かな光とぼんやりした影みたいな今の自分も結構いいと思うんだけど うまくはいかない ね


それでもわたしは

ファイナリストに

残りたいのです

不恰好な言葉達を

愛されたいから

だから

がんばります

みててよ

あらあらかしこ

安住日希

P.S. 文章を読んでくれたあなたへ そのままこれを聴いてね 是非に

https://youtu.be/_NZG4oOLO3g


#ミスiD #ミスiD2019 #はらわたの着色

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出雲にっき

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出雲にっき
ex.IDOL 文筆家・自由律俳人 自由律俳句ユニット「ひだりききクラブ」 noteにて毎週水曜日22時頃  #ひだりききクラブの自由律俳句交換日記 更新中🐈 【✉️】izumonikki.info@gmail.com