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わたしと空 

この空は、私の好きな色の空。今日、私だけ用事があって外出した帰りに撮った空… 今日だけの、たったひとつの空。雨が降っていたのに、まだ、少し夕日が見えていて、その夕日も撮りたかったけど、すぐ隠れてしまった… でも、この色の空が撮れた… 

空は、いつも、私のすぐそばにあった… 

 私が、小学2年生のとき、新築の家の2階で、初めて一人部屋になったときから、空は私のすぐそばにいた… 

子供時代から高校生までの私の部屋からは、長い水平線の太平洋と、広い空がいつもみられた… 小学生の時は、学校でいやなことがあると、いつも、登校前に、朝日のあたるレースのカーテン越しに、海と空に向かって、目を閉じて、心の中で、今日はいいことがありますように… と朝日に手を合わせてから学校へ行っていた…  

中学の時は、部屋から友達と初日の出を拝んだり、夕方、海面に月が反射して、海がきらきら照らされているのを部屋から見えると、じっとしていられなくて、友達と急いで走って、海まで見に行ったりした… 夏休みの昼寝は、海風が入って、最高に気持ちがいい時間で、高校生になった私は、その時間に、窓を開け放して、ベッドに寝転んで好きな本を読んだまま、知らないうちに眠っていた、とても心地良い時間だった… 夜寝る時は、カーテンを閉めないで、月の明かりや、たくさんの星をみながら眠りについていた…  

小学生から高校生まで、昼間みていた空は、いつも、真っ青な空だった… 高校を卒業したあと、西日のあたるとなりの部屋にうつったら、南側の窓からは今までと同じ空があったけど、西側の窓からは、あたたかい色の空がみられるようになって、  西日が部屋に入りだして部屋が暖かい色合いになってくると、少し大人になった私には、なんともいえない気持ちになって、西側の窓から見える、山に沈む夕日を見ると、せつない気持ちになっていた… 

結婚して新婚旅行で連れて行ってもらったイタリアの空は、初めて異国の地で見た空だった、真っ青で、きれいだった… 

子育てしている間、子供達にも、いつも空を見せていた、いつも、きれいでしょう。って言って、顔を上げて空を見せていた、ピンク色の空になると、外に行って見せていた、あと、虹をいつも探して見せていた、雨上がりの後、すぐに虹を探しに行って、子供達に見せた… 虹の思い出は、他に、別れた娘の父親が、新居の近くに勤務していた頃、「虹が見えるよ」って、電話をかけてきてくれたことがあった、本当はそういう所すごく好きなところだった、そのことは、嫌なことがあって離婚したけど、娘にもちゃんと話してある。

娘には、空の写真集をサンタさんからプレゼントしたこともあった、毎年サンタさんからのプレゼントは、本だった娘は、いつだか、弟のレゴブロックのプレゼントを見て「〇ーちゃんは、いつも本だった!」って、泣き出したことがあった、翌年は、娘にもレゴブロックが届いた…でも、娘は、月の本も、空の本も大切にしてくれている。

空は、いつも変わらなくそこにいてくれる。いつも、見上げるといてくれる。私は何度も空に助けられてきた。安心出来た。

空は、ずっと、ずっといてくれる… 

私は、いつも見上げている…

明日の空も楽しみにしている…


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