人生遊技

『人生遊戯』(1) 大阪府高槻市という土地 / 小銭好き

※全て無料で読めますが、今後の活動費に当てさせて頂きますのでよろしければご購入も頂けますと嬉しいです。

 皆さんこんにちは。コラムを担当することになりました。小銭好き(こぜにすき)といいます。
 拙い文章かもしれませんがお付き合いください。よろしくお願い致します。

 経歴としては関西の某大学を卒業後、大好きだったパチンコを仕事にと、遊技機業界で15年仕事を続けています。最初はメーカーで営業として働き始め、その後は機種開発やマーケティングをして、今はホール法人で何でも屋的にいろいろやっています。
 機種選定からホール装飾・・・オールマイティにいろいろやらせてもらってます。

 さて、第一回のテーマは私が子供の頃から四半世紀ほど過ごした地元の大阪府高槻市という土地について書いてみたいと思います。

 大阪府高槻市。ここから選出される有名な国会議員として、辻元清美さんがいらっしゃいます。
 これだけで想像がつくかもしれませんが、いわゆる『左派』が強い街です。私が青春を過ごした小学(生)・中学生時代はそれをとても感じました。
 日教組がとても強かったのです。

 卒業式では国歌斉唱なし、国旗の掲揚もなしでした。
 先生たちが天皇制に反対のことを言っていたりもして、物心がつく前の多感な時代にこれらのことを教育された子どもたちは、今振り返ってみても様々な影響があったように思います。

 正直、これらは直接的に生徒同士に対立を生まないもので、まだ良かったものの、僕たちの青春時代の最大の「汚点」は『地元集中』という謎の制度があったことです。

 多分、関西の一部の人しかこの言葉は知らないでしょう。
 簡単に言いますと、公立高校間の学力格差を無くすべく、高槻市の市立の中学生は頭がいい生徒もそうでない生徒ももれなく全員、地元の学区の高校へ行きなさいという指導が行われていたのです。

 それを嫌がって、私立の高校に行く人間にも、そのような『指導』はありました。
 今考えると酷いのですが、
「お金持ちしか行けない高校に行くのか?」とか
「みんなが行く高校に行かないのか?」とか、
 もう人格攻撃のようなことを小学校や中学校の担任が生徒に行っていました。信じられないですよね。
 塾に行っている生徒にも
「塾に行く必要なんてない」
 とか言ってみたりと、もう無茶苦茶です。

 ほとんどの生徒はそれらの指導を無視して自分の人生をしっかりと歩んだと思いますが、中には影響を受けてしまった人もいたでしょう。
 今よりも圧倒的な学歴主義、競争社会という、当時はまだ今以上に避けようがなかった世間の常識からかけ離れた日常を歩んでしまった高槻の子どもたちは、社会に出て、苦労をした人も正直多いのではと、今でも思ってしまいます。

 しかし、私が大学に進学後、アルバイトとして地元の高槻の塾で中学生相手に理科を教え始めたとき、その中学生たちに
「地元集中って知ってる?」
 と聞いてみると、意外にも
「なにそれ(、先生)?」
 という答えが帰ってきたのです。

 そう、私が中学を卒業したおおよそ5年後の2002年頃にはそんな制度は過去のものとなっていたのです。ただ、その話を聞いたとき、安堵の気持ちが生まれると同時に、やるせない気持ちにもなったものです。

 その理由については、次回改めて触れたいと思います。
 まずは私の自己紹介と、今の私を形作った大阪府高槻市という土地の紹介でした。
 ではまた。

 【 小銭好き(こぜにすき) プロフィール 】
 大阪府高槻市出身。
 パチンコ好きが高じて遊技機業界に足を踏み入れる。
 メーカーでの営業、機種開発、マーケティングなどを経て、現在ではホール法人でホールの運営に携わっている。
 遊技機以外にも、メダルゲーム等のゲームセンター用マシンへの造詣も深い。


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