福生という町で育ってきた③高校

青梅線でも通える、立川の隣にある高校に進学した。

陸上部を続けつつ、兼部してバンドを始めた。
同じ木曜休みだった陸上部とハンドボール部の同期で、毎週木曜練習するから「Thursday」という、安直な名前のバンドを組んだ。今思い返してもいいバンド名だったと思う。
バンドはメンバーそれぞれの趣味でスピッツ、ミスチル、9mm、アジカン、monogrightなどコピーしていた(並べると変なバンドだ)。バンドは高校卒業まで続いた。

高校時代も音ゲーばかりやっていた。
部活後は定期圏内に入った立川で降り、立川バベルの近所にあるゲーセン、ゲームオスローにばかり行っていた。陸上部で散々走った後ドラムマニアをやってたのは今思うとトチ狂っている。
素通りしてた立川バベルもカレンダーはよく眺めてたし、高校生イベントで1度出たこともあった。上のスタジオペンタ2号店はちょっと値段が高く、安い1号店をよく使ってた。

カレンダーには一際気になる変な名前のバンドがいた。同世代のガールズバンドらしい。
部活と文化祭が忙しく、遂にバベルで見る事は無かった。やっとライブを観れたのは2012年EMI ROCKS、場所はさいたまスーパーアリーナ。


赤い公園のその後はみなさんご存知の通り。


福生駅からチャリで坂を駆け上がり、東福生駅前のゲーセンに、木曜はギターを背負ってまで音ゲーしに行くこともあった。
その裏にある福生UZUというセッションバーから、ちょうどその頃、SISTER JETというバンドが世に出る。
知ったきっかけはiTunesとYoutubeだったが、一聴してすぐ心を掴まれた。
高2にして、福生発の音楽と最初の出会いを果たした。そこからAndymoriをはじめ名バンドが沢山生まれた下北インディーを聴き漁る、そんな高校時代だった。

坂の入り口の交差点右手にはリリー・フランキーが壁に絵を描いた建物があり、交差する道が赤線通りだ。通りにはチキンシャックというセッションバーがあり、毎週木曜はセッションナイトが開催されている。

当時そこでは岡田さんをはじめ、新井和輝(King Gnu)、君島大空、高井伊吹…という、信じられないような面々が鎬を削っていた、らしい。

当時の自分は知らないどころか、セッションという概念すら知らなかった。木曜はギターを背負い、ゲーセンめがけチャリで駆け上がってた。

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