冬のびわ湖でスローシャッター遊び びわ湖の水の収支はどうなってるのかな?
びわ湖の水はどうして最近減っているのでしょうか?
下流にたくさん放流してるから?
それとも、雨が少ないから?
びわ湖の水の収支はどうなってるのかを考えてみましょうかね。(^^;)
びわ湖から流れ出る場所は瀬田川洗堰、宇治発電所導水路、琵琶湖疏水の三カ所です。現在、この三カ所から毎日どのくらいの水が放流されているのかをざっと試算してみました。
・瀬田川洗堰では現在38 m³/sの水を放流しています。
1日は86,400秒だから38×86,400=3,283,200m³
・宇治発電所導水路では60㎥/sの放流量だから
1日で60×86,400=5,184,000m³
・琵琶湖疏水から京都市へ一日およそ1,600,000m³
つまり、びわ湖から一日で放流される水は合計で10,067,200m³
さらにそこへ広い湖面から蒸発する分が加わります。意外なことに湖面蒸発は秋や冬に多く、表面水温と気温にあまり差のない春季や初夏に少なくなっていることが過去のデータからわかっているそうです。
びわ湖の水位では1㎝で約6,800,000㎥の量がありますから、もし仮に一滴も水が入ってこないとなると、毎日2~3㎝は水位が減っていきそうなものですが、もちろん入ってくる水もあるのです。
・河川からの雨水の流入
・湖面への降水
・地下水(湖底の湧き水)
これら増える分と減る分の収支で、琵琶湖の水位は決まってきます。今年の場合は夏から秋にかけての降水量が例年に比べてかなり少ないので、このバランスが大きく崩れているということなんですね。
増えすぎても減りすぎても困るびわ湖の水位。それを主に瀬田川洗堰で調整することで、ある程度一定に保っているわけです。
水位がマイナス90センチになると取水制限の可能性ありなんですって。(^^;)
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