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春ジャガの植え付け準備 浴光催芽の誤解

 先日、近所のホムセンへでかけたら、ジャガイモの種芋がたくさん並んでいました。昔はジャガイモと言ったら男爵かメークインくらいだったのに、最近はいろんな品種が流通するようになりましたね。

 さて、我家の畑で私がこれまで育ててきたジャガイモは
 ・男爵
 ・メークイン
 ・キタアカリ
 ・ホッカイコガネ
 ・きたかむい
 ・ニシユタカ(たぶん)*スーパーで買った食用ジャガイモw
 ・デジマ
といったところです。
 私は例年、収穫して保存してあるこれらのイモを使って春ジャガを栽培するのですが、同じ品種ばかり作るのも面白くないので、今年は「インカのひとみ」と「はるか」を少しだけ購入してみました。インカのひとみはねっとりした食味で、栗のような独特の風味が特徴。はるかもねっとりした食味で、水煮による煮崩れが少なく、しかも多収なんだそうです。

「インカのひとみ」と「はるか」。どんな感じで育つのか今から楽しみです。

 さて、ジャガイモの種芋は少し早めに購入して、芽出しをしておくとスムーズに生長します。
 ジャガイモの芽出しでは「浴光催芽」という作業を行います。私はこれを読んで字のごとく「光を当てることで発芽を促進する」と理解していたのですが、どうやらそうではないということに最近気が付きました。
 ジャガイモは掘り上げられるとすぐに休眠状態に入りますが、その期間の長さは品種によってまちまちです。実はジャガイモがこの休眠状態から覚めて芽が動き出すためには、日光より温度が重要で、最初から強い光を浴びると逆に発芽が抑制されてしまうのです。
 ですから、正しい浴光催芽の手順は「最初はあまり光の当たらない暖かい場所に種芋を置いて、芽が動き出したら(発芽し出したら)、太陽の光を当てて芽の徒長を止め、3~5㎜程度にそろった濃緑で強剛な芽を育てる」となります。
 
こうして芽が整一に催芽されていると、植え付け後に出芽が揃い、後々の芽かきや土寄せの管理がうんと楽になるのです。だけど、そうしたことが気にならなければ、わざわざ浴光催芽をしなくても大丈夫。そのまま植えてもいずれはちゃんと出芽するんですよね。(^^)

 なるほど。日光を浴びることで休眠状態だったジャガイモが目覚めて芽が動き出すのではないのですね。こりゃあ、浴光催芽という表記が誤解を招くわけで、去年まで私がやってた最初から日光浴させる方法は大間違い。世の中の多くのジャガイモファンのみなさんも、ひょっとすると勘違いされてるんじゃないでしょうか?www

というわけで、暖かい縁側でダンボール箱に入れた状態で芽出し開始。


 植え付け予定日は約一ヶ月後。
 さあ、これでどうなるかな?(^^)

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