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畑の土質改善や作物、農作業にまつわる実験と記録。
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春ジャガの収穫 第3弾 デジマとニシユタカ そして今シーズンの総括を

春ジャガの収穫 第3弾 デジマとニシユタカ そして今シーズンの総括を

 先日、梅雨の晴れ間を狙ってデジマとニシユタカの収穫をしました。これで今年の我家の春ジャガは全て終了です。

 さて、近年我家のジャガイモ栽培で顕著なのが春ジャガの成績の悪さです。今年の春ジャガも、これまで収穫したものはどれも小さなイモが多くて大きなイモが少ない。
 このことは我家の食糧自給率に直結する由々しき問題なのですが、原因がよくわかりません。連作障害が出ている?土壌のバランスが悪い?病気が

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根深ねぎのもみ殻栽培というアイディアは如何でしょうか?

根深ねぎのもみ殻栽培というアイディアは如何でしょうか?

 ずいぶん前にホムセンで根深ねぎの苗を買ってきて畑に植えたという記事を書きました。今回はその続編です。(^^)

 下仁田ねぎは「落とし込み栽培」、石倉根深ねぎは「通常栽培」で育てているのですが、紆余曲折いろいろあった末に、ようやく石倉根深ねぎに土寄せをしなければならない時期になってきました。

 根深ねぎ栽培ではできるだけ白い部分を長く成長させねばなりません。「落とし込み栽培」の場合は収穫まで一

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タマネギの収穫がスタートしました

タマネギの収穫がスタートしました

 昨年9月末に種まきをして、11月に定植した我家の早生タマネギの収穫がいよいよスタートしました。

 何しろタマネギを育てるのは初めてな私でしたので、最初は「こんなに細い針金みたいな苗でうまく育つのか?」と気を揉みました。ですから、何とか冬を越して、ここまで大きく育って収穫できたことは望外の喜びなのでありますね。わーい。(^^)

 収穫間近になると自然にタマネギの茎は折れて倒れてきます。 実は茎

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イチゴを巡る攻防 孫子の兵法で柔よく剛を制してみた

イチゴを巡る攻防 孫子の兵法で柔よく剛を制してみた

 ただ今0勝3敗中のイチゴを巡るケモノたちとの攻防。

 孫子の兵法に出てくる有名な一節に「敵を知り、己を知れば百戦あやうからず」という言葉があります。戦いに勝とうと思うなら、まず相手のことを知らなくてはならない。 相手を研究し、自分の得意・不得意についてよく理解すれば、どんな戦いでも勝つことができるというわけです。

 では、先ずは敵を知ろうではありませんか。
 そもそも、今回のイチゴ強奪騒動の

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寒波に背中を押されて収穫した秋ジャガは今年も超巨大でした w

寒波に背中を押されて収穫した秋ジャガは今年も超巨大でした w

 先日、我が家の畑の秋ジャガの花が咲かず、黄変もする気配がないという記事を書きました。

 それがようやくここへ来てチラホラと黄色い葉が目立ちだしました。

 じゃあまあ、ボチボチ試し掘りしてみるかな?というタイミングで、本日17日からは一気に寒くなって冬型の気圧配置が強まるという天気予報。^^;
 そこへ来て、気象庁は20日(水)からの1週間程度は10年に一度レベルの「かなりの低温」と「大雪」と

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サツマイモの試し掘り やってみました

サツマイモの試し掘り やってみました

 さてさて、前回の続きです。

 「植え付けから約4カ月後(120~140日程度、平均気温の積算温度2200~2500℃)、葉や茎が黄色くなり始めるころ」が目安といわれるサツマイモの収穫時期ですが、植え付けてからの平均気温の積算温度を計算してみましたら、猛暑のせいでとっくにその数値を上回っていました。
 なんと積算温度は驚異の2717.6℃。というわけで、植えつけてまだ4カ月もたってないけど、ひと

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スパイラルボーラーで竪穴掘り 畑の排水性をよくしてみた

スパイラルボーラーで竪穴掘り 畑の排水性をよくしてみた

 我家の畑の最大の欠点は、何と言っても水はけの悪さです。
 高畝を立ててどうにか作物を作っていますけど、まとまった雨が降るとこんな具合に畝間に水がたまります。

 というわけで、今回は抜本的な解決を図るべく、畑に竪穴を掘って排水性をよくしようとしてみたお話です。

 ちなみに畑の水はけを悪くしている犯人は普段耕作をしている畑の地下にいつの間にかできる耕盤層。トラクターやコンバインなどの重みで土中に

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ここに来てサトイモが一気に巨大化しました

ここに来てサトイモが一気に巨大化しました

 先日土寄せをしたサトイモが、急成長しました。(^^)

 土寄せが功を奏したのか?追肥に施したぼかし肥が効いたのか?はたまた梅雨明け前の大雨が刺激になったのか?原因はサッパリわかりませんが、とにかく成長著しくて、日ごとに巨大になっておりますぞ。www

 こう言っちゃ何ですが、近在の畑を見てもこれほど大きなサトイモの株は見かけません。ひょっとすると、以前に1~2度施したような気のするタンニン鉄液

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土中深くでの有機物の分解はなかなか進まないというお話

土中深くでの有機物の分解はなかなか進まないというお話

 畑の土質改善には物理性・化学性・生物性の改善の3つの要素があります。どの1つが欠けても健康な土壌にはなりませんが、これらはそれぞれが独立して存在しているのではありません。

 私はいろいろ考えて、この3つの要素をふまえた土質改善には堆肥を入れるのが一番有効だろうと自家製草堆肥を作ってはセッセと漉き込んできたのですが、最近は堆肥枠で堆肥を作らずに、畝間に落ち葉や刈った草を敷いたり、野菜残渣を土中に

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3年ぶりにイチゴの株分けをしてみました

3年ぶりにイチゴの株分けをしてみました

 うちの畑のイチゴが元気にランナーを伸ばしていますので、3年ぶりにポットに株分けをしてみました。

3年前の苗作りの様子はこちら。
↓↓↓

 

 こうして活着した株からはまたランナーが伸びて次の株ができていきます。20日ほどで根が活着したら、ランナーを切り離します。

 3年前にこの作業をやったときは、面白がってどんどん増やして、最終的に300ほども苗を作ってしまった私です。とても植えきれない

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今年の我家の春ジャガはどうだったのか?総括します

今年の我家の春ジャガはどうだったのか?総括します

 何だかんだで大変だった我が家の春ジャガの収穫作業。途中で植え替えたニシユタカ数株の黄変を待って、いよいよ終盤を迎えました。

 今回は南の畑に植わっている「キタカムイ」と「ニシユタカ」の合計24株を起こします。キタカムイは新たに購入した種イモを、ニシユタカは昨年収穫して食べ残したちっこいイモを種イモにして植えつけました。(^^)

 では、ここで今年の春ジャガの総括をしておきましょう。

 ・葉

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イチゴの季節となりました その2

イチゴの季節となりました その2

 前回の記事の続きです。(^^)

 さて、私が子どもの頃、ばあちゃんが畑にイチゴをたくさん作っていて、この季節になると大きなカゴを持って毎日遠くの畑までイチゴ摘みに行くのが私たち兄妹の仕事でした。
 楽しかっただろって?いいえ。それが違うんです。摘んでも摘んでも膨大な数のイチゴが毎日赤くなるわけで、ものすごく苦痛だった思い出しかありません。私たちは密かに「地獄のイチゴ摘み」と呼んでいました。
 

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畑に植えたスーパーで買ったサトイモの芽がようやく出てきましたよー。

畑に植えたスーパーで買ったサトイモの芽がようやく出てきましたよー。

 かなり前に、スーパーで買ったサトイモを畑に植えたという記事を書きました。

 以来、ちゃんと芽が出るかずっと気にしていたんですよね。
 「サトイモは生命力の強い植物やから、ほったらかしでも大丈夫や。GW開けくらいには芽が出るから全然心配いらんで。」と近所のオッサンからアドバイスをもらってたんですけど、種芋を買って植えたんじゃないし、芽出しもせずに植えたし、腐ってるかもしれんなあと心配していたんで

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下仁田ネギをポットン植えしてみました

下仁田ネギをポットン植えしてみました

 我家の畑では、ばあちゃんが育てていたネギが今でも少しだけ残っていて、元気に育っています。

 ネギには分けつして広がるタイプとそうではないタイプの大きく2種類があって、九条ねぎなどは分けつして広がるタイプですが、いわゆる白ネギは分けつしないんですよね。
 ばあちゃんが育てていたネギは分けつして広がるタイプのごく普通の青ネギですので、今回は分けつしない白ネギの「下仁田ネギ」を植えてみることにしまし

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