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霧島神宮@鹿児島

天孫降臨の地で知られる霧島神宮。
とはいえ、神様のお名前や続柄などわかんない事だらけですよね。

そこで、霧島神宮にまつわる神様について超簡単に説明すると、
「古事記」に出てくる最初の神様が、伊邪那岐尊(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)このご夫婦が天上から日本の国をお造りになりました。この二人にはたくさんのお子さんがいらしゃいますが、中でも最も尊い神様であり、太陽の神様であるのが天照大御神(アマテラスオオミカミ)です。天照大御神は、伊勢神宮の御祭神であり、天の岩戸の物語で洞窟に隠れた神様でもあります。
この天照大御神のお孫さんである 天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊(アメニギシクニニギシアマツヒダカヒコホノニニギノミコト)(以後、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)と呼ぶ)に命じて、高天原(天界)から葦原中国(地上)へ三種の神器を持ち、多くの神様とともに降り立ったのが高千穂峰であり、その瓊瓊杵尊をお祀りしているのが霧島神宮です。このとき天照大御神は、瓊瓊杵尊に「三大神勅」を託したのです。以後「三大神勅」は、歴代天皇の使命として代々受け継がれています。
天孫降臨とは、天のお孫さんが降りて来られた地。天とは天界のことであり、天とは天照大御神のことで、そのお孫さんである瓊瓊杵尊が天上より降りて来られたということです。また、この瓊瓊杵尊が、皇室の祖先になったとされている神様なのです。

改めて相関関係
・瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)  を主人公とした場合。
・天照大御神(アマテラスオオミカミ)  瓊瓊杵尊の祖母
・伊邪那岐尊(イザナギノミコト)    瓊瓊杵尊の曽祖父
・伊邪那美命(イザナミノミコト)    瓊瓊杵尊の曽祖母

「三大神勅」とは、
・「天壌無窮(てんじょうむきゅう)の神勅」天壌無窮とは、この国の君主である自覚を持つこと。
・「宝鏡奉斎(ほうきょうほうさい)の神勅」三種の神器の一つである八咫鏡(やたのかがみ)を渡し、「この鏡を見て、私利私欲で民を苦しめていないかを自省し、そこに『我』があるのならば取り除きなさい」と言う。「かがみ(鏡)」から「が(我)」を取れば、「かみ(神)」となる。すなわち、神としての生き方を示したのです。
・「斎庭稲穂(ゆにわいなほ)の神勅」稲を育て、この国を繁栄させるということ。

神様の相関関係と繋がりが少しわかってもらえましたか?

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さて、二の鳥居を抜け、数十段の石段をあがると表参道です。
高木に囲まれ玉砂利を敷き詰めたとても清々しい参道を歩いて行きます。
ここは、日本で初めて新婚旅行をしたとされている坂本龍馬とおりょうさんが訪れた場所だそうです。
表参道を抜けると、右に三の鳥居、左は展望台。
展望台では、霧島連山を見ることができ、天孫降臨の高千穂峰を望むことができます。また鹿児島市街地や桜島までも見ることができます。

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そこを直角に曲がると、
朱色の鳥居(三の鳥居)が、参拝客を待ち受けています。
ここからの佇まいは、とても清清しく感じます。
鳥居の下には、日本の国歌「君が代」に書かれているさざれ石があります。
このさざれ石を見ていると、ついつい君が代を口ずさんでしまうのが日本人だからでしょうか?それとも私だけでしょうか?

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写真は、ガイドブック風に撮影してみました。(笑

木々に覆われた参道は、神の領域への入り口であることを感じさせます。
夏に訪れた際には、心地の良い木陰となり涼を感じる場所です。
そこを抜けると開けた場所に社殿が現れ、美しさと迫力に圧倒されます。
三層に見える社殿は、とても荘厳です。

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本殿を奥に見る。

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拝殿の装飾が素敵でした。
このような立派な装飾を施した神社建築物は非常に珍しく、西の日光と称される所以だそうです。

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手水舎の苔むした龍のお姿は、歴史を感じました。
これは、江戸時代に作られたものだそうです。

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御神木
樹齢800年の御神木は「霧島スギ」と言われ、南九州の杉の祖先と言われているそうです。
杉の木の裏手から御神木を見上げると、烏帽子を被った人が立っているように見えたり、神様のように見えたりするため、パワースポット一つとされています。

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絵馬
霧島神宮では、天孫降臨霧島九面太鼓の元旦奉納をします。
九面を被って高天原から降りて来た神々に扮し、太鼓を演奏します。
この九つの面が宝物とする、古くから面信仰がありました。
この九つの面を全種類を集めると満願成就、つまり願いが叶うという最強のお守りとされているそうです。
絵馬は、その九面をあしらったものになっています。

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霧島神宮は、パワースポットの宝庫なのです。
「招霊(おがたま)の木」「さざれ石」「御神木」は当然ながら、
「御手洗川」の湧水、「風穴」「亀石」「蒔かずの種」「文字岩」「両度川」「夜中の神楽」といった境内の各所にある霧島の七不思議と呼ばれるものもあり、多くのパワースポットとされるものが点在しています。
後から調べて、知り得たものが多く、次回には制覇したいと思います。


御祭神
御主神
 天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊
 (アメニギシクニニギシアマツヒダカヒコホノニニギノミコト)
相殿神
 木花開姫尊(コノハナサクヤヒメノミコト)   (お后)
 彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)     (御子神)
 豊玉姫尊(トヨタマヒメノミコト)       (御子神のお后)
 鵜茅葺不合命(ウカヤフキアエズノミコト)   (御孫神)
 玉依姫尊(タマヨリヒメノミコト)       (御孫神のお后)
 神倭磐余彦尊(カムヤマトイワレヒコノミコト) (御曽孫神)


御由緒
霧島神宮は天照大神より「豊とよあし原はらの千五百秋ちいほあきの瑞穂みずほの国くには是これ吾あが子孫うみのこの王きみたる可べき地くになり宜よろしく爾皇孫就いましすめみまゆきて治しらせ行さきくませ宝祚あまつひつぎの隆さええまさむこと当まさに天壤あめつちと窮無きわまりなかるべし」との御神勅を戴いて、三種の神器と稲穂を捧持して高千穂峰に天降りまして天壤無窮の皇基を建てられた日本の肇国の祖神瓊瓊杵尊ににぎのみことを主祭神として奉斎しています。
また、相殿に別項の通り六柱の皇霊を配祀しております。

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御朱印

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神社: 霧島神宮
住所: 鹿児島県霧島市霧島町田口2608-5
HP: https://kirishimajingu.or.jp/


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