夢って言うけど。
物心ついた頃から、将来の夢はなんですか?っていう定型分に答えないといけない学生時代の中で、みんな重い思いに七夕の短冊や文集で書き綴っていたと思うんですが。
実際私も、小学4年生くらいまでは素直に"歌手になりたい"って書いてたんですが、
両親の影響もあって小学校を卒業する頃には"薬剤師になりたい"って寝言みたいに言ってました。(本当に寝言だったw)
なんか、夢がないといけない!っていうのは少し違うよなって私は思っていて。
もしも、その夢が指すものが自分を幸せにしてくれる最善の選択なら、それに向かって進むしかないとは思いますが。
なんというか、そもそも夢ってなんだろうっていう気持ちにもなっていて。
元々、辞書には、
夢…将来実現させようと思っている事柄。
なんて書いてあって。
でも大人がよくいう、夢がないなぁ!なんて台詞には少し違う意味合いが持たされているような気もしていて。
実現させたいことなのか、実現出来ないようなことなのか。
夢が指すものって何なんだろう?って時々思っていたんです。
音楽活動を始めたばかりの駆け出しの頃、オーディションの審査員で来られていた矢部っちのお兄さんに、
この先どうなりたいんだ?
と聞かれたことがありまして。
当時19歳だった私は、とにかく音楽を続けたかったけど、実際じゃあどうやって活動の場を広げて行ったらいいんだろう?と悩んでいた時期でもありました。
がむしゃらにライブ活動をして、自分の利益なんてどうでもよくて、とにかくたくさんのステージを踏みたい。
そう思って進んでみたけど、この先のことなんて当時の私には考えられてなくて。
そんな私に、矢部っちのお兄さんは、
イチローはね?子供の頃からちゃんと目標を立ててたの。
この高校に入って、甲子園に出て、この球団に入って、メジャーリーグに行く!って、小学生のうちに考えてたんだよ?
だから今がああなってるの。
人生は逆算なんですよ。
今見える最後の目的がないと逆算出来ないから。
って言われまして。
たしかに、そうやって逆算したら私の夢って明確になるのかも!
って、その時からなんだか前向きにその逆算で自分の中のゴールを考えるようになったんです。
でも私の場合はメジャーリーグ!みたいなカッコいいものではなくて。笑
私なりに一生懸命考えた結果、やはり音楽で食べていくには私の音楽を好きだと言ってくれる人にたくさん出会わないといけないし、知ってもらわないと叶わないし。
その上で、じゃあどうして音楽で食べていきたいのかって話になると思うんですが、
とにかく音楽をやめたくないんです。
金銭的にきついとか、社会的な立ち場がきついとか、世間の目がきついとか、そんなことを理由にやめたくないんです。
そのためにも、今より明日、明日より来年、その次の年って、一人でもいいから、応援してくれる人に出会っていかないと続けられない。
止まってるのは後退してるのと同じだ。
そう思っていて。
だからこそ、私の最終目標はなんだろうと考えた時に、
声が出なくなるその日まで歌い続けることを目標にしたら、一生涯音楽を続けられるんじゃないかなって思ったんです。
だから、いろいろなインタビューを受ける度に聞かれる、最終的なビジョンは?とか、夢はなんですか?みたいな質問にはいつも、
80歳のお誕生日コンサートをすることです。
って答えてます。笑
これ全部話すとややこしいんで、簡潔に。笑
80歳になっても、シャキッと立って、バシッとおしゃれして、ステージで歌える人でありたい。
だから健康にだって気を使うし、トレーニングだってやりたいし、作曲だって続けたいし、ツアーもしたい。
全力で、やれるだけやって、続けられるとこまで続けて、もしもそのまま生きて活動出来たら、80歳の誕生日コンサートをやりたい。
トニーベネットみたいに若手シンガーとアルバムも作りたい。
それが私の夢ですって、答えるようになりました。
実現させるよ!っていう強い気持ちを持って言えたら、夢はきっと叶うと思うから。
夢ってそのためにみんな確認し合うんだろうなって、ようやく思えるようになって。
ちゃんと言葉にしてくことで、また一歩近付けると思うんです。
その夢とやらに。
だからみんな、かっこよく、夢物語の続きを日々更新してほしいです。
そんな夢のお話でした。
それでは、また明日。
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