名義転売被害に遭った卸売業者の話　お題：名を自動転売鬼

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転売。
最近はさらに被害が拡大している。

卸売業だって立派な転売だろって？
そんなことはない。
我々卸売業は自治体から許可を得ている。個人どうしの取引と一緒にしないでいただきたい。

さて。何故そんな話をしたのか。
この頃「名前の転売」が相次いでいるのだ。
企業のブランドイメージを損ねるために使われているらしい。

我々もその被害に遭ってしまったのだ。
我々の名前を検索サイトで検索をかけてみると、今や転売ヤーの巣窟だ。
その他卸売業の名前も、今や闇取引・転売ヤーの巣窟だ。

それほどまでに深刻な状況である。

何が起きたのか。

とあるAI……否、BOTと呼ぶべきかもしれないツールの登場である。
業者の名前を集めては、クライアントに売っている。

我々はそのツールを「名を自動転売鬼」と呼ぶことにした。

何時、何処で、誰が、何のために作り上げたのかも不明だ。

驚くほど詳細が出てこない。これからどうすべきか。
警察でも、ホワイトハッカーでも無理難題らしい。

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