HSPの呪い

ここ最近、もやもやを解決してくれる新しい言葉が注目されている。

HSP(Highly Sensitive Person-ハイリー センシティブ パーソン-)とは、場や人の空気を読みすぎたり、人混みや物音、光など五感で受ける刺激に敏感で、人から発せられる目に見えないエネルギーにさえも反応してしまう。共感しやすくすぐに感情移入してしまい、そのため自分と他者の境界線が曖昧になってしまう。自己否定感が強い。というのがざっくりとした特徴。

『察する』とか『他者への思いやりや気遣い』を大事にする文化圏の日本では、このHSPの割合が非常に高いそうで、5人に1人がHSPだとも言われています。

ネット上でもHSP診断を受けられるサイトがたくさんあるので、診断をしてみた人も多いはず。

わたしはこういう、人の気質や性格診断を自分一人でやるには少しばかり無理があるように感じている。もちろん、自分に素直にチェックしていけばある程度の自分の性質を知ることの手助けにはなると思っている。ただ、HSP診断をやってみて感じたことは、共感しやすく自己否定感の強い繊細な人は、「きっと周りのみんなもそう思っているはず、自分が感じるこういった感覚を『HSP』と呼ぶなんて何様だよ?と思われないかしらん。自分が繊細な人間だなんて、ちょっとおこがましいんじゃなかろうか?」と考え込んでさらに悩ませる原因になってしまう気がしてならない。

本当に困っているHSPの中には、自分がHSPであるということを否定してしまう人が多くいるんじゃないだろうか。HSPの呪い、アナ恐ロシア。

自分が感じていた違和感や苦しさの正体が何となくわかって、「だから自分はこうなんだな。」と今までの色々なことに納得できたのはとてもありがたい事。だからと言って解決したわけじゃないけれど。

とりあえず、5人に1人という高めの割合に、安心しておけ。

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