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動物のアレコレ

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記事一覧

キツネの話し。

祖父母の家の前には山が並んでいる。目の前には町道?が走っていて、道を挟んでそれぞれの家の前を避けるようにジグザグに4軒ほど、他のお家もある。みんな農家のお家で、わたしの生まれる以前にリフォームをしたんだろう、大きくはないがきれいで立派なお家もある。

そのお向かいさんにあたるお家のすぐ裏には山々が並んでいる。

山のほんの入り口付近ではあるが、そこでトンボやカブトムシ、セミなんかを捕まえたりしてい

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タローとジロー

小学校低学年くらいの頃、近所のお家に黒色の柴犬兄弟がやってきた。当時は犬種の知識などなく、いとこの家で飼われていた犬の"ハスキー犬"くらいしか知らず、その2匹の種類を知ったのは大人になってから。

ある晴れた夏の学校帰り、近所の立派なお家の玄関でおばちゃんと2匹の子犬が戯れているところに出くわした。胸元によだれかけをしているような、黒くて小さな元気いっぱいの子犬。挨拶もそこそこに興奮したわたしがそ

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トンビの思い出。

わたしはトンビが大好きだ。大きな翼で悠々と空を旋回する姿。

止まっている姿もかっこいい。すっと背筋を伸ばしているような、余裕のあるような、なんとも貫禄のある佇まい。

いつまでも飽きずに見ることができる。

こんなにもトンビが好きなのは、子どもの頃の『ある出会い』からかも知れない。

車で15分程の距離ということと、両親とも(父は別の仕事の合間にだったが。)祖父母の農作業を手伝っていたという事も

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シロの話し。

父が子どもの頃に飼っていた犬、シロ。

小学校に上がる前だったか、ご近所さんで飼われている犬が子どもを産んだので、両親に頼んで飼わせてもらうことになった雑種の白い犬。

白いから、シロ。

シロとは常に一緒だった。

飼っている馬に餌をやりに行く時、

ちょっとしたお使いを頼まれて近くのお店まで行く時、

薪を取りに離れの小屋に行く時、

近くの小川に小さな魚を釣りに行く時。

2人の姉がいる自分

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動物と暮らす

犬や猫を家族として迎え入れたい。

多くの人が一度は夢をみるであろう、動物と暮らす生活。

わたしも子どもの頃は犬を飼いたいと姉と一緒に懇願し、定期的に泣きながらしつこく訴えては、親に断られ、無視され、時にはこっぴどく説教された。

ちなみに、姉は早々に無理だと悟り、とっくに戦線離脱。泣きながら訴えるのはわたしのみで、そんなわたしを「あーあ、またやってる。」と冷静に見ていたらしい。

我が家は4軒

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