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新婚旅行記2

新婚旅行初日:新千歳空港→小樽


起床。自業自得の寝不足。腫れた目。むくんだ顔。血色の悪い肌。昨夜の諍いによる若干の緊張感を伴いながら、夫と礼儀正しいコミュニケーションを取り合う。大丈夫、まだ持ち直せる。暗黙で互いに空気感を確かめ合う。大丈夫、ギリセーフ。


伊丹空港発、新千歳空港着。たぶん空港内では私が一番薄着だ。レンタカーを借りる。目指すは小樽。

高速に乗った瞬間、豪雨に見舞われる。警報出てんじゃん。視界も悪くて運転もしづらい。「雨すごいね」「うんすごいね」をリピートするだけの会話がやや気まずい。


小樽着。もう夕方だ。ルタオ本店のカフェに寄る。22組待ち。目を剥く。とりあえず名前だけ書いて他の店をまわる。

外の雨は相変わらずひどくて、運河見るどころじゃない。長靴履いて完全に正解。

六花亭とかルタオ2とか見る。こんなん絶対で空港で買える…と思いつつ、興奮に負けて六花亭で爆買い。初日からあの紙袋をぶらさげる、浮かれた観光客のできあがり。季節に合わない薄着だから、尚更観光客感が強い。そしてそれは事実。

元のルタオへ。ちょうどカフェに間に合う。ショートケーキと紅茶のセット。写真を撮ったけれど、テーブルが小さくて、また夫がウエットティッシュの袋の位置に無頓着で、しかも狭い机の上にでかでかと感染予防対策について書かれた紙がラミネートされたやつが置かれていて、あんまりうまく写せなかった。でもおいしい。夫はあのチーズケーキを食べていた。おいしかったらしい。私はチーズケーキが苦手なので食べていない。お土産も購入。本店もだけど、ルタオのチョコ屋さんの試食の太っ腹さ、すごい。


夜は焼肉屋。ジンギスカン。

見つけたクーポンでドリンク一杯無料だったから、ソフトドリンクで一番高い黒烏龍茶を頼む。誕生日を祝うために乾杯の音頭を取る。夫は下戸で、わたしはダイエット中のため、アルコールは無し。北海道に来ておいてダイエット中も何もない。

タレとレモンの入った皿が予め席に用意してあった。その隣に、深めの器に入った茶色い液体があった。何?冷製スープ?ネギ浮いてるし…と思って少し飲むけれど、そのまま飲むには濃すぎるし、たれにしてはなんか薄い。何?メニューになんの説明もない。そういうスープと思って飲み干して、実際はタレだったら恥ずかしいので、一旦放置。

肉はどれも美味しかった。カルビを食べて、カルビうめー!となったとき、胃の若さを感じた。大丈夫、私、まだカルビいけます。ラム肉も思ったよりクセがなかった。ラム肉って、食べるたびに「思ったよりクセがなかった」という感想を抱いている気がする。

焼いた肉を、ときどき例の茶色い液体につけてみた。タレにしてはなんか薄い気はする。「このタレには最後に出てくる出汁を入れてスープとして飲むのがうまい」と、口コミに一件だけあった。でも最後まで出汁も出されなかった。正解はわからない。〆まで食べて、大満足。幸せハッピー。今日ここに来れたことを二人で喜び合う。ディスイズ新婚旅行じゃん。腹十一分目でホテルへ。

初日のホテルは安くてきれいで駐車場が広大でとてもよかった。ホテル到着直後に腹を壊した。食べ過ぎは良くない。

つづく。


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