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月曜日の滝

最近頑張ってるご褒美に、滝を見てきた。

無職は頑張ってるのハードルが低い割に、ご褒美が豪勢になりがち。土日はなんだか肩身が狭い分、つい月曜日はイキイキしてしまう。

本当は海が見たかったが、最寄りの海はきれいじゃないし、遠出するのも高速代が馬鹿にならない。道もあの方面は混む。近くのフラワーセンターでもいいけど、花って気分でもない…。そこで、家から2時間弱の滝を目指した。悩んだら滝。

その滝は、昔よく家族で来ていたキャンプ場近くにあった。近くの湧き水も有名で、来るたびにボトルに詰め、それで紅茶を沸かして飲んだりしてたな。あの頃は旅行気分だったが、大人になったら案外簡単に来れてしまった。県北部に位置し、冬にはスキー場になる高原があり、標高が高い分気温も二、三度低い。車の窓を開けると、水の流れる音が聞こえて心地良い。大きな川があるのだ。


駐車場まで少し迷ったが、到着。ユニクロのパーカーを羽織り、帽子をかぶる。山に入るときは長袖長ズボン帽子できれば首にタオル。念の為、クロックスも持っていく。川に入れそうならと。

駐車場即山道、そしてすでにドドドドという水の音が聞こえている。かなり近い。昨日の雨を含んだ、湿った空気。足元はところどころ水が溜まっているが、スニーカーで問題ない。入り口から5分で滝到着だ。お手軽で良い。


滝は高さは低かった。けれど、落下したあとの飛沫の跳ね返りがすごかった。リュックを地面に起き、足元の岩の安定感を確かめながら、慎重に滝の限界まで近づく。そして、岩に腰掛けて、ぼんやりとしばらく水を見た。指を入れると、心地良い冷たさだった。あ〜マイナスイオン。写真もたくさん撮った。動画も。自然音が入った動画を自分で撮ると、家でもお手軽にネイチャーを感じられて良いということに最近気がついた。

川は浅そうだが入るのはやめた。持ってきた弁当をここで食べようか迷ったが、誰か来たら恥ずかしいから、それもやめた。


車に戻り、帰る途中で小さな吊橋を見た。渡ろうとしたら、「この橋は老朽化しております。危険があっても一切責任は負いません」と貼り紙がしてあった。渡るのはやめた。そんなに強く言うなら、通行止めにしたらいいのに。

道の駅を冷やかし、車の中で弁当を食べた。やっぱ滝見ながら食べればよかったかも。まあいいや。

帰りはいつもつけているアームカバーを外して運転した。その方が、風と太陽が当たって気持ち良い。今日くらい、許して。シャッフルでくるりのハイウェイが流れる。全然下道だけどな。


そのあと図書館へ行き、少しだけ勉強をして帰宅。滝、いいよ。

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