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【安住の日々】森脇康貴 | 5月20日(水)

仕事をもらう事ができた。webサイトの制作である。職業訓練校に通ってホームページの基礎を学んだだけの自分にとっても有難い内容だった。なかなか力が付きそう。
フリーになって初めて、積み上げた事が仕事に繋がった気がした。まだまだ勉強中。

webサイトを構成している言語は、基本的に日常で口に出す言葉ではないから真新しくて面白い。
例えば、エンジニアの人には慣れ親しんだ初歩の言葉だと思うけど、ホームページ上でいま自分がどのページにいるかを示す「top>news」のような記述の事を「パンくずリスト」と呼ぶ。他の言葉が「header」とか「aside」などプログラミング感!な言葉なので、急にどした?!と思う。

当時の授業でも「では次にパンくずリストを作っていこうと思います」の講師の声に「えっ?」と思って顔を上げた事がある。
食パンが千切られて、その一つずつに渋い顔した高倉健みたいな人が焼印で小さく数字を付けていく様子が頭を過ぎったが、実際の由来は「ヘンゼルとグレーテル」で主人公が森で道に迷わないように通り道にパンくずを置いていったエピソードから来ているらしい。
急に童話。
そういう由来のある言葉が、他のプログラミングにもあるのだろうか。ちょっと気になっている。

そんなパンくずリストも、現在のウェブデザインでは流行から外れてしまったのか、見る機会はかなり少ない。いまはナビゲーションメニューというページの上に常設されている「next」「about」「contact」のような部分が色を変えることで現在地を示すので、事細かに道筋を示さなくても今いる場所など一目瞭然になった。だからかも知れない。

パンくずを落として道筋を忘れないようにしていたヘンゼルとグレーテルが、スマホを持ってGoogleマップを使えるようになってしまった、みたいな感じがする。2人がアプリで「実家」とタグ付けして割と楽しそうに森を散策して家に戻る無邪気な姿を想像した。

もしプログラミングで面白い言葉があったら、また日記に書き留めておきます。おわり


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