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『はじめての王国ツアー』が生まれるまで〜バーフバリ生誕の地へ Vol.5

みなさんこんばんは。楽しいインド案内人アンジャリです。

さて私は、2018年6月に『はじめての王国ツアー』という企画で、ラモジ・フィルム・シティをはじめとするテルグ語映画の本拠地ハイデラバードを巡るツアーを開催、以後、同様のツアーを6シリーズ企画してきました。

なぜこのツアーを企画することになったのかは話せば長いのですが、そのきっかけとなったのは、娘と2017年末に訪れたラモジ・フィルム・シティでの大興奮ぶりを記した当時のブログでした。

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2018年1月4日のブログより。

さて、バーフバリ本編と同じくらい、いつ終わるのか果てしない撮影オープンセットの見学も、いよいよ終盤です。

“EXIT”の文字に従い外に出ますと。

こ、これは……!

わーーーーっ! マヒシュマティ王国軍がお出迎え!

もちろんバーフバリが先頭なのですが、兵士ひとりひとりの顔が違うんですよ。本物の役者さんたちのパネルなんです。

名前は知らないし画面で区別がついたわけでもないけれど、わけもなく感激。これは役者さんたち本人も嬉しいだろうなあ。
※2023年2月追記:こちらのパネルはこのあとの訪問時には撤去されておりました。残念!

ええ、もちろんツーショットはバーフバリととります。脇にはカッタッパやバッラーラデーヴァや、前編で出てきた蛮族の長もいました。

そしてふり返ると、あのお方の黄金像……の一部が。頭がないのは、やはり、最後がアレだからですかねえ(2023年2月追記:現在はお頭も復活して展示されております!)
たたみかけるように、こんなパネルも。わああああああああ! 入り口からずっと過呼吸気味で、最後まで前のめりで、このあたりでぶっ倒れるんじゃないかと思いました
やっちゃった……そりゃ、やるよね
西陽をバックにそびえる武器
なぜか隅っこで車椅子とともに放置されている感じのアレ
この裏手にお手洗い「ジャイ、マヒーシュマティーッ!!」と絞り出すような王の声が蘇ります
出口の先にはフードコートがあり、興奮をなだめることができます
(2023年2月追記:現在はこのフードコートはありませんが、新しい食堂ができています)
埃っぽくなった手を洗わなくては……と思えば手洗い所も
午後に出直したためほとんど閉店していましたが、フードコートのブースもこんなです
すべてのブースを写真に収めないといけない義務感に襲われます
テント仕様の簡易フードコートですが、奥にスクリーンがあり、バーフバリ前後編エンドレス上映中

いやもう、バーフバリファンがこんなに楽しめる場所がほかにあるでしょうか。もはやマヒシュマティ王国の遺跡です、ここは。

午前と午後と合わせて3時間以上いました。ラモジ・フィルム・シティ全体のツアーに参加するとここは20分くらいで切り上げないといけない場合もあるようです。20分で見学なんて無理無理、通りすぎるだけで終わります。

期間限定の展示と聞いていますが、そんなもったいないことを言わずに常設展にすればいいのに。

今回、ここへ来られて、ほんとうによかった。長年インド映画ファンをやっていて、こんな素晴らしい映画に出会うことができて、その映画が日本でも公開されて、新しいファンがたくさん生まれて、ほんとうにほんとうに、よかった。

最初から最後まで嬉しさが込み上げて、ずっとずっとニヤけたままですぎた数時間。幸せでした。

ハイデラバードはロンドン直行便などが発着する国際空港がある大きな都市ですが、残念ながら日本からの直行便はなく、日本人にとってはアクセスがいいとは言えない場所ではあります。

ラモジ・フィルム・シティ自体のオペレーションもきわめてインド的で、日本人にはストレスフルなこともあります。

それでも、すべてのバーフバリファンをここにお連れして、ワーキャーいいながらひとつひとつ見て回りたい。そんな思いでいっぱいです。

どうかこの場所が常設化されて、いつか、日本からここを訪れるバーフバリツアーができますように。


日本での”バーフバリ 王の凱旋”、さらなる大ヒットを願いまして、見学ツアーのレポート、これにて終了!!!

ジャイ・マヒシュマティ!

【バーフバリ生誕の地へ・完】

と、いうわけで、当時のわたくしの興奮ぶりが伝わりますでしょうか。

このときはまだオープンセットを常設にすると決まっていたわけではなく、いつか取り壊されると聞いていました。

この旅から戻ってみれば、『バーフバリ 王の凱旋』は大ヒット、そしてロングラン上映。当時のこのブログをきっかけに「ラモジ・フィルム・シティに行ってみたい」という声をツイッターでお聞きすることが増えました。

よく考えたら私は20代のころ、旅行会社でインド専門の添乗員をしていたことがあり「お客様を募ってツアーをやろうと思えばできるのでは?」とツイッターで呼びかけてみたところ、ツアー企画を練ると名乗りを挙げてくださる方もいて、そして、定員の15名様があっという間に集まりました。

こうして、娘との訪問から半年後の2018年6月、第1回『はじめての王国ツアー』が開催されました。それからなんと6回も続いたこのツアー、2020年も予定していましたが、コロナ禍ですべてキャンセル。

2021年12月、久しぶりに視察で訪れたラモジ・フィルム・シティでは、このバーフバリのオープセットはさらに整備されていました。その最新の模様はぜひ、下記のオンラインツアーにてご覧くださいませ。

HIS×映画.com共催企画『バーフバリ ロケ地巡りツアー』

2023年3月4日(土)15時から、ラモジ・フィルム・シティのオンラインツアーのナビゲートをします。現地からのリアルタイム配信は、『はじめての王国ツアー』で私とコンビを組んでいる現地ガイドのモハンが担当します。よろしかったらぜひ!


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