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「世界の子」

俺にも妹夫婦にも、子供がいない。

子供を持つ人がいれば持たない人もいて、それは偶然だったり必然だったり選択した意志だったりするんだけど、そこに無自覚な人からの「普通を押しつける暴力」がある。

このリンクの記事にも書かれている通り、誰もが自分の家族のあり方を自由に選択できる、という当たり前のことを知らない人々は無神経に、「子供、いないの」と質問する。

よくある言い方で、「子供がいないと人生の半分を損するよ」というのがある。お酒を飲まないと言っても同じことを言われるんだけど、お酒を飲んで子供がいるあなたの方が俺より二倍人生が有意義だと、なぜ決めるんだろう。あれ、四倍なのか?

子供のいない俺の妹夫婦は、外国の貧困な子供に経済的な支援をしていると聞いたことがある。それは拡大解釈すると遠い外国であろうと、「自分が育てた子」かもしれない。

自分の家に住む自分が生んだ子供のことだけを考えて、辛い立場の子供は存在していないかのように無視することがあると仮定したら、それは人生を二倍有意義にすることにつながるのかな。そこが俺には疑問です。

たまたまこういう記事を読んだから思っただけだけど、俺は自分の今の環境に何も不満はない。友人の子供におもちゃを買うのも大好きだし、子供はただひたすら可愛いと思う。だけど、どこか品評会に出すゴールデンレトリーバーと同じような言い方で子供を語る親を見ると、悲しくなるんだよね。

https://note.mu/erincology/n/n253bed31597d

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。