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新刊『こどもの埋葬』:Anizine

Twitterのスペースでほぼ毎日、24時頃から誰かと話している。人と会ってする雑談とはいかに意味があったのかを痛感しながら。

一昨日は篠宮さんと、昨日は藤田さんと話した。篠宮さんは世界を転戦するフリーダイビングの競技者を経て、今は水中写真を撮っている人。藤田さんは以前ここで募集した「旅に行きたい人」への旅費支援に申し込んでくれた人だ。バルセロナに行きたいというので素早く支援したが、ちょうどこの状況に当たってしまって延期を余儀なくされた。早く行けるように願う。

青山ブックセンターで「田中泰延・選書フェア」をやっているので見に行った。『ロバート・ツルッパゲとの対話』も選んでくれていてうれしい。

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俺の表紙が主役の本よりも目立ってしまっていて、穴があったら周辺をウロウロしたいほど恥ずかしいのはさておき、『会って、話すこと。』という、今みんなが求めている渇望が本になっていることは興味深い。

表現というのは時代を超えて普遍的であるのが理想だけど、本書の中で編集者の今野さんも書いているように、時代の風景と併走する部分にもまた価値がある。「会話」という、なんでもないようなことを幸せだったと思うトラブルの時代が訪れるとは夢にも思っていなかっただろうから。

そして本題である『こどもの埋葬』という本の話に移る。あまり心地のいいタイトルではなく、こどもを持つ親にとってはやや手が伸びにくい本なのではないかと思う。そんなデリケートな理由もあるのでここから先はメンバーにだけお伝えすることにする。

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342字

Anizine

¥500 / 月

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。