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写真の部屋

人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。
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2020年2月の記事一覧

高地トレーニング:写真の部屋

新幹線の窓から写真を撮る。動きが速いし、目の前を電柱が横切ったりするから撮るのは難しいが、練習しているつもりで撮ると楽しい。

色の生理:写真の部屋

この写真を見て欲しい。 いつも言ってるけど、わかりやすいように大げさに色調を変えている。こんなに雑なトーンの違いは仕事ではあり得ないから。

◎ご報告

以前勤めていた会社の後輩に 10,000円 https://note.com/katahira_bt Anizine「サグラダファミリアを見に行って欲しい」へ 100,000円 https://note.com/aniwatanabe/n/n7c1e95b37503 「ドバイの七つ星ホテルに泊まってみたい」へ 30,000円 https://www.facebook.com/makoto.kotani.35/posts/1469598026539440 「河瀬大作さん、

左右の発見と訓練:写真の部屋

多分、写真の話ではあまり言われていないことを書こうと思う。 まずはこの写真を見て欲しい。ホテルのバルコニーから見える風景を撮った、どうでもいい写真。 問題は何かというと、見た風景は自分の記憶にしっかりと残っているんだけど、これは正しいのか、ってこと。特にトリミングの話。俺はいつも135を4X5にトリミングしているので、そこには「画面に残るべき完全な絵」がなくちゃいけない。 でもね、実はこれがクセモノなんですよ。圧倒的に間違えていることがある。まずは、人体の構造的な話をし

ある日、ある場所で:写真の部屋

写真を撮影しているときと、それが世の中に発表される間には、かなり長いタイムラグがある。 だから撮っているときには出せないことが多い。タレントやモデルの写真はセレクトした以外のモノが使えないし、発売前の商品が写っていればなおのこと。 あるスマホの広告で、モデルが勝手にインスタにアップしたオフショットが問題になったことがある。「動画が綺麗に撮れるスマホ」で撮影したはずのCMなのに、スタジオにムービー用のゴツいカメラが写ってしまっていたのだ。こういうのはトラブルの元。 ネット

適正じゃない個性:写真の部屋

パリのオデオンにある標本屋さん。近所にÉcole de Médecineがあるせいか、医療に関わる店がいくつかある。経絡模型や医学用人体模型などが並んでいて、通りかかるといつも撮ってしまう。犬のもあった。 大げさに現像方法を変えてみた2枚の写真。どちらも適正な露出を大幅に外している。犬を目立たせたければ店内は暗く落とした方が見やすいし、奥に色々なモノがある雰囲気や、映り込んだ外の風景を入れたければ2枚目の写真のようにする方法もある。

今回は無料記事:写真の部屋

「写真を撮る人は映画をたくさん観るといい」と薦めています。 俺は年間およそ300本くらいの映画を観ていますが、その時に大事なのは、フレーミングや映像を意識せずに参考にすることです。矛盾しているように聞こえますが、ここでピンと来ないといけません。 映像は、静止画であろうと動画であろうと、「琴線」に触れないといけません。だから自分の琴線がどこにあるのかを膨大な数のサンプルにぶつけることで試すのです。化粧品のアレルギーパッチテストに似ているかもしれませんね。 それさえわかれば

Paris:定期購読メンバーへ。

2/3から一週間、パリに行ってきた。いつもと行動範囲がまったく変わりないカンジ。 今回はビジネスのチケットを取っていたんだけど、ファーストクラスに空きがあるというのでアップグレード。 機内食はSUGALABOの監修でした。 初日の夜は、友人がシェフをしている、SPOON Alain Ducasseで。

ロケの荷物:写真の部屋

12mm 18mm 35mm 52.5mm 85mm 127mm。 明日からパリに行くので機材の準備をしている。撮影に持って行くレンズは12と35と85mmの3本。勘のいい人なら52.5mmの段階でわかったと思う。APS-Cにクロップして得られる焦点距離で、見かけ上、倍になっている。 SONYのα7R4だと1.5倍にクロップしても2400万画素程度あるので実用になるのだ。じゃあ最初からフルで撮っておいてあとからトリミングすればいいのでは、と思われるかもしれないけど、撮影時