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アニメ「動物かんきょう会議」 第1話「エレガントな発電」 (学習手引き書・日本語・英語版アーカイブ動画)

NHK-DVD教材『動物かんきょう会議』(1話5分 全20話)を使って、子どもたちや若者たちが動物キャラクターになって会議に参加し、話し合っていくことをサポートする手引き書と、日本語・英語版アーカイブ動画。

動物になって考えよう!
 「動物かんきょう会議」は、1997年の地球温暖化防止京都会議(COP3)と共にはじまりました。登場するキャラクターたちは、お国柄を漂わせる個性派ぞろい。「森」「ゴミ」「クルマ」「エネルギー」「食べもの」「海・川」「生物」そして「地球」をテーマに、無知や偏見・エゴも絡んだ、カンカンガクガクの議論で盛りあがります。
 自分と異なるものに興味をもち、相手の考えをまず聞きましょう。そして理解することの大切さや楽しさを体験してほしい。地球環境と私たちの未来のために、自ら考え行動する大人になってほしい。そんな思いで、動物たちは世界の子どもたちと一緒に、アイデアを出し合ったり、発明をしたり、課題解決にむけて国境を超えた行動をしていきます。

原作者:マリルゥ&イアンからのメッセージ

本教材の狙い

「動物かんきょう会議」に登場するキャラクターたちは、お国柄を漂わせる個性派ぞろい。そんな動物たちがくり広げる会議は、外国文化への無知や偏見、エゴも絡んだ議論に発展します。しかし、話し合いを通して、次第に相手を理解しはじめた動物たちは、地球の未来のためにできることを考えていきます。このDVD教材シリーズでは、世界から集まった動物たちが、身近な「かんきょう」問題をテーマに、おもしろおかしく話し合いをくり広げていく中で、視聴する皆さんに環境問題への興味と問題意識を喚起することをねらいとしています。指導される先生方も、児童・生徒の皆さんと一緒に「環境問題」を様々な側面から考え、生徒の皆さんも積極的に自分の意見を出し合ってほしいと思います。

第1話「エレガントな発電」


ヘンテコ発電装置を身に着けて自力発電中の動物たち。普段は何気なく使っている電気だけど、つくるのって実は大変! みんなくたくたです。やっぱり電気のなかった頃の暮らしに戻るべき? それとも…?

学習テーマ

エネルギー問題、節電

学習内容

 第1話「エレガントな発電」では、主として「節電」をテーマにエネルギー問題を考えます。各自がヘンテコな発電機を身に付けて、自力発電中の動物たち。自分たちで作った電気でTVモニターを見て、世界の化石エネルギーの資源が残り少ないことを知ります。この自力発電によって動物たちは、「普段何気なく使っている電気は、自分たちで作り出すのがいかに難しいか」また、「電力などのエネルギーの元になる石油などの化石燃料は有限であり、しかも残り少ない」ことを知ります。そこで動物たちが考えたのは、「もっと楽しく発電する方法はないのか?」、そして自分たちで電気を作り出すのが難しいのなら、これまで好きなだけ電気を使っていた生活を見直してみよう、という発想でした。

 以上のような点を手がかりにして、このエピソードで生徒たちに考えてほしい、気付いてほしいことは以下のような点です。
①地球上の化石燃料の量は有限
②化石燃料によるエネルギー生産は、大量の温室効果ガスを発生するケースが多い
③「クリーンエネルギー」と言われていた原子力エネルギーも、事故を起こした時の環境へのダメージは計り知れない
④電気を使わないことによって見えてくるもの、楽しみ方もあるのでは?

 東日本大震災による節電対策によって、「停電」というものを初めて体験した生徒たちも多いと思います。好きなだけ使えると思っていた電気が使えなくなった時、生徒たちはなにを感じたか? これまでは「空気」のような存在に思っていた「電気」に対しての感じ方、接し方が変わったのか、変わったとしたらどのように変わったのか。生徒たちの率直な感じ方、考え方を聞いてみたいと思います。

授業展開のイメージ

①導入:
■「化石燃料」の種類について、どんなものを知っているか生徒たちに聞いてみる。(例)石油、石炭、ガスなど
■主な資源の埋蔵量について。(枯渇するのはごく近い将来ということを知ってもらう)(例)石油:45.7年 ガス:63年 石炭:約119年 (出典:エネルギー白書 2011年)
②DVD教材「動物かんきょう会議 第1話 エレガントな発電」を視聴する。
③インドのトラジーが星空を見上げて言った「電気のない生活というのも良いものじゃぞ」という言葉を元に、夜、電気がなければどのような過ごし方があるか、グループ別に話し合い、発表する。
④DVD教材「動物かんきょう会議 第1話 エレガントな発電」をもう一度視聴する。
■今後「電気(エネルギー)をいかに大切に使っていくか」という視点でも議論を深める。

英語版「Elegant Power Generation」


The animals make a mighty effort to generate power by running on their own legs. Exhausted and in darkness, they are awed by the lights of the Milky Way above. Bored by running, they dance instead wildly to rock music.


地球環境の問題を優しく世界に発信し、さらに利害の錯綜する「環境問題」の現実を見据えながら、異文化理解・多様性許容にはコミュニケーションが決定的に重要であることを描いたショートアニメシリーズ。アニメでは珍しい「環境」をテーマにし、性急に結論を急がずじっくりと問題の本質に迫る教育エンターテインメント番組。1話5分全20話。日英2か国語仕様。NHK Eテレにて全国地上波放送作品。

NHK DVD教材 アニメ版「動物かんきょう会議」解説より

原作 「動物かんきょう会議」(発行:株式会社ヌールエ)
作・演出:イアン  作:マリルゥ  絵:アンデュ
プロデューサー :山本博之、石井規夫(財団法人NHKインターナショナル)、
筒井一郎(株式会社ヌールエ)

脚本:井内雅倫
監督:西村純二
助監督:西田章二
キャラクターデザイン:斉藤哲人
美術監督:東 潤一
3D監督:浜村敏郎
音響監督:辻谷耕史
音響制作:平田哲、西島浩志(ダックスプロダクション)
アニメーションプロデューサー:飯嶋浩次(株式会社スタジオディーン)
アニメーション制作:株式会社スタジオディーン
制作・著作:動物かんきょう会議製作委員会

ウィキペディア「動物かんきょう会議」

日本からタヌキのタック("Tac" The raccoon dog) 声 - 吉野裕行
インドからトラのトラジー("Bohdi" The Tiger)  声 - チョー
ドイツからハリネズミのハリィ("Harri" The hedgehog) 声 - 日髙のり子
ロシアからクマのターニャ("Tanya" The bear) 声 - 浅野まゆみ
イギリスからウサギのDr.ラビ("Dr.Rabbit" The rabbit) 声 - 神谷浩史
ブラジルからワニのワニール("Jacare" The crocodile) 声 - 高橋広樹
フランスからオンドリのジャン("Jean" The rooster) 声 - 佐々木望
アメリカからワシのワッシ("Max" The eagle) 声 - 立木文彦
ケニアからゾウのゾウママ("Mamma Elle" The elephant) 声 - 高橋理恵子
中国からパンダのパオ ("Pao" The panda) 声 - 草尾毅
インドネシアからオランウータンのウータ("Gutano" The orangutan) 声 - 蓮池龍三
カナダからビーバーのイーヴァ("Eva" The beaver) 声 - 新野美知
ガラパゴスからイグアナのイーグ・ガーラ("Igu&Gala" The iguanas) 声 - 青森伸
オーストラリアからカンガルーのルーポ("Loopo" The kangaroo) 声 - 菊池志穂
オーストラリアからカンガルーのジョーイ("Joey" The baby kangaroo) 声 - 吉田麻衣
北の海からアザラシのアーシィ("Joey" The baby kangaroo) 声 - 吉田麻衣
日本からカラスのカラオ("Karao" The crow) 声 - 小橋達也
国籍不詳ハイエナのハイダラ("Haidala" The stateless) 声 - 竹田雅則
日本から野良猫のクロッチ("Krocchi" The street cat) 声 - (無音)

ウィキペディア「動物かんきょう会議」
アニメシリーズ「動物かんきょう会議」より

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