アニメ「動物かんきょう会議」 第1話「エレガントな発電」 (学習手引き書・日本語・英語版アーカイブ動画)
本教材の狙い
「動物かんきょう会議」に登場するキャラクターたちは、お国柄を漂わせる個性派ぞろい。そんな動物たちがくり広げる会議は、外国文化への無知や偏見、エゴも絡んだ議論に発展します。しかし、話し合いを通して、次第に相手を理解しはじめた動物たちは、地球の未来のためにできることを考えていきます。このDVD教材シリーズでは、世界から集まった動物たちが、身近な「かんきょう」問題をテーマに、おもしろおかしく話し合いをくり広げていく中で、視聴する皆さんに環境問題への興味と問題意識を喚起することをねらいとしています。指導される先生方も、児童・生徒の皆さんと一緒に「環境問題」を様々な側面から考え、生徒の皆さんも積極的に自分の意見を出し合ってほしいと思います。
第1話「エレガントな発電」
ヘンテコ発電装置を身に着けて自力発電中の動物たち。普段は何気なく使っている電気だけど、つくるのって実は大変! みんなくたくたです。やっぱり電気のなかった頃の暮らしに戻るべき? それとも…?
学習テーマ
エネルギー問題、節電
学習内容
第1話「エレガントな発電」では、主として「節電」をテーマにエネルギー問題を考えます。各自がヘンテコな発電機を身に付けて、自力発電中の動物たち。自分たちで作った電気でTVモニターを見て、世界の化石エネルギーの資源が残り少ないことを知ります。この自力発電によって動物たちは、「普段何気なく使っている電気は、自分たちで作り出すのがいかに難しいか」また、「電力などのエネルギーの元になる石油などの化石燃料は有限であり、しかも残り少ない」ことを知ります。そこで動物たちが考えたのは、「もっと楽しく発電する方法はないのか?」、そして自分たちで電気を作り出すのが難しいのなら、これまで好きなだけ電気を使っていた生活を見直してみよう、という発想でした。
以上のような点を手がかりにして、このエピソードで生徒たちに考えてほしい、気付いてほしいことは以下のような点です。
①地球上の化石燃料の量は有限
②化石燃料によるエネルギー生産は、大量の温室効果ガスを発生するケースが多い
③「クリーンエネルギー」と言われていた原子力エネルギーも、事故を起こした時の環境へのダメージは計り知れない
④電気を使わないことによって見えてくるもの、楽しみ方もあるのでは?
東日本大震災による節電対策によって、「停電」というものを初めて体験した生徒たちも多いと思います。好きなだけ使えると思っていた電気が使えなくなった時、生徒たちはなにを感じたか? これまでは「空気」のような存在に思っていた「電気」に対しての感じ方、接し方が変わったのか、変わったとしたらどのように変わったのか。生徒たちの率直な感じ方、考え方を聞いてみたいと思います。
授業展開のイメージ
①導入:
■「化石燃料」の種類について、どんなものを知っているか生徒たちに聞いてみる。(例)石油、石炭、ガスなど
■主な資源の埋蔵量について。(枯渇するのはごく近い将来ということを知ってもらう)(例)石油:45.7年 ガス:63年 石炭:約119年 (出典:エネルギー白書 2011年)
②DVD教材「動物かんきょう会議 第1話 エレガントな発電」を視聴する。
③インドのトラジーが星空を見上げて言った「電気のない生活というのも良いものじゃぞ」という言葉を元に、夜、電気がなければどのような過ごし方があるか、グループ別に話し合い、発表する。
④DVD教材「動物かんきょう会議 第1話 エレガントな発電」をもう一度視聴する。
■今後「電気(エネルギー)をいかに大切に使っていくか」という視点でも議論を深める。
英語版「Elegant Power Generation」
The animals make a mighty effort to generate power by running on their own legs. Exhausted and in darkness, they are awed by the lights of the Milky Way above. Bored by running, they dance instead wildly to rock music.
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