"味覚、臭覚"の衰えは「ボケ(認知症)」の始まり

 近年、認知症の急増が介護などの医療費の高騰にもつながり、社会問題化しています。
 すでに認知症の患者数は600万人にも。

 五感とは、「視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚(嗅覚)」を指しますが、中でも視覚と聴覚、触覚は老化とともに衰えてゆきます。
 しかし、突然の「味覚と臭覚(嗅覚)」の衰えは、「ボケ(認知症)」の始まり といわれています。

 ボケ(認知症)、特に日本人に多いアルツハイマーの経過

臭覚(嗅覚)が鈍くなる あるいは、 味覚異常⇒濃い味を好む
 記憶を担う「海馬」が委縮する前に、その外側にある「臭覚皮質」がまず冒されます。
 特に、★化学薬品のニオイ(合成洗剤や肥料、溶剤など)と★香辛料のニオイ(カレーなど)が極端にわかりにくくなるとか。
 この臭覚(嗅覚)が鈍くなる現象は、アルツハイマー発症の10~20年前に生じるともいわれています。


物忘れが多くなる
 その原因は
 A)記憶を担う「海馬」が委縮する
 B)脳のゴミ・アミロイドβが蓄積する

アルツハイマー発症
 アルツハイマー発症後の余命は、早老性アルツハイマーの場合は極端で、半数が5年以内に死亡。そこを生き抜くと10年程度の生存も可能。
 大半の認知症の余命は発症から7~10年とも。

 また、早期から顕著な嗅覚低下がみられる場合は、レビー小体型認知症の可能性が大ですね。
 記憶障害以外に、実際には見えないものが生々しく見える症状の「幻視」と、動作が遅くなり転びやすくなるパーキンソン症状が典型的な症状です。

臭覚(嗅覚)の減退は、前脳基底部のアセチルコリン神経の減少が原因です。
 アロマセラピーのような嗅覚を刺激するトレーニングによって改善されることも明らかになっています。動物試験でペパーミントのにおいを嗅がせたところ、海馬と新皮質のアセチルコリンの増加が観察されました。

 臭覚(嗅覚)トレーニングですが、
 アロマセラピーのニオイとしては、バラ、レモン、グローブ、ユーカリ、ラベンダーなどが多く用いられています。
 食事のニオイや散歩の時の草花のニオイを楽しむなど、普段の生活での臭覚(嗅覚)トレーニングも重要ですね。


 カレーのニオイがわかりにくくなったアナタ! 10年後にはボケ(認知症)に突入し、そのあとは5~10年であの世行きですよ~





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