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気候変動対応法で気候変動適応センターが設置されている。〜未来を予測?〜

昨日、PRESIDENT Onlineに多摩大学特別招聘教授の真壁さんが投稿された記事が大変興味深かい内容でした。「単なる水不足とはわけが違う」というタイトルに、読み進みていくと、如何に自然環境が綱渡りであり、いつバランスが崩れてもおかしくない状況なのかを想像してしまいます。では、日本政府は手を拱いているだけなのかといえば、2018年12月に施行された「気候変動適応法」という法律があります。今回はこのお話です。

気候変動適応法とは?

気候変動が本当かウソかといった議論は、すでにとっくに終わっていると個人的には思っています。人間活動によって温暖化が進んでいると思っています。

あまり、このような話をするとちょっと怪しい人だと思われてしまうのですが、別に危機感を煽っているわけでも私が正しいでしょ!と言っているわけでもありません。ただ、事実として受け止めて出来る限りの対策を練る時間を作りたいと考えています。それが私にとっても有益であり、皆さんにとっても有益と考えるからです。

日本政府でもこのような観点から、2018年12月に施行された「気候変動適応法」にそって、まずは、現状認識をすすめようと動いています。この「気候変動適応法」ですが、国、地方公共団体、事業者、国民が連携・協力して適応策を推進するための法的仕組みと書かれています。今後、気候変動によって変化するであろう未来を予測し、できるだけ対応、回避できることは回避する策をすすめるといった意思でしょうか…。

政府としては、気候変動が確実に影響するという前提で、いろいろな対策を進めています。その中の一つに、各県に設置された「気候変動対応センター」という部署を設置しています。同センターは、気候変動影響や適応策に関する情報収集・発信拠点となり、各県の変化を観察するとともに、今後の対策などを地域を含めて対策するようです。

将来予測される変化

「すでに気候変動の影響がでています。さらにこのまま進むと…?」というタイトルとともに、アップされている画像は、気候変動に関する変化がわかりやすくまとめられています。

私が気にしている海の変化ですが、

  • 海水温上昇により、回遊性魚類(クロマグロ、シロザケ、スルメイカ、サンマ)などの分布が変化している。

  • 北日本沿岸域の昆布の生息適地が消失する可能性がある

  • サンゴの帯規模白化が生じている藻場生態系がサンゴ礁に移行する

以上の3点が掲載されています。非常にわかりやすいので、一度ご覧になっていただけると幸いです。わかりやすく書いていますが、でもこれって大問題です。このまま温室効果ガスの排出が増え続けると、温暖化がますます進み、未来は確実にこうなってしまうとの予測。もしもこの世界になってしまうと、日本の漁業は壊滅です。海苔、出汁、アジの開きなどなど、結構貴重な食材になる可能性があります。

漁業だけでなく、農業もかなり厳しい現実が訪れそうです。気候の影響をもろに受ける第一次産業は、これから大きな変化を求められる業種の一つです。

未来は予測できる?

よくビジネスの世界では、未来予測の情報として、人口分布が語られています。あと10年後には、この世代がこうなるから、それに合わせたサービスや商品開発を行うといったイメージですね。近年はこれに天気予測が追加されています。雨の日が予測できればそれに合わせた仕入れや販売が行え、気温がわかれば、アイスやおでんの販売時期が分かるといったデータの活用法です。

私は今後これに気象変動の予測が加わると考えます。いや、既に折込済だと思います。気象変動に合わせて、保険やサービスがすでに考えられていると思います。そうしないと商品開発が間に合わないからです。

いろいろと考え始めると怖くなってきますが、しっかりと現実を受け止め、未来に備える企業活動をしないといけないかも知れませんね。。

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