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GHG(温室効果ガス)削減の波〜GHGプロトコルに向けて〜

2050年カーボンニュートラルは遠い話ではなさそう

2021年、菅総理が宣言した「2050年カーボンニュートラル達成」へ向け、徐々に温室効果ガス削減の波が押し寄せています。弊社がある大分県は緩やかに時間が流れる(いい意味でも悪い意味でも)地方なので、まだ地元企業からそのような話は上がっていませんが、それでも、大手企業さんとの取引のある会社から「うちもいよいよ温室効果ガス削除にむけて動き出した」といった声が上がり始めています。

そうであれば都会ではもっとそのようなお声が大きく、大企業はもちろん中小零細まで、サプライチェーンに属している企業から取り組みがスタートしていると思います。

そう入っても、「2050年ってまだまだ先の話じゃない?」という企業さんも多いのですが、でも今年2022年からスタートしたコンビニでのプラスチック削減の取り組みなどを考えると、私達の生活の中でも徐々に変化を感じるこの頃。

GHGプロトコルの算定ルール

GHGとはなんぞや? といった声が聞こえてきました。GHGとは、気候変動に大きな影響を及ぼす温室効果ガスのことを指します。主にCO2(二酸化炭素)になるのですが、メタン、一酸化二窒素なども含まれた総称です。これを2050年までに排出量ゼロにする目標なのですが、なにはともあれ現状を把握しないと始まらないということで、徐々にGHGプロトコルの算定を行う企業が出ているようです。この「GHGプロトコル」ですが、スコープ1、スコープ2、スコープ3とそれぞれのフェーズに分けられています。

  • スコープ1・・・直接排出量(自社の営業活動での排出量)

  • スコープ2・・・関節排出量(自社で使う電気代など)

  • スコープ3・・・そのほかの排出量(仕入れ先から納品までの排出量)

となるらしいのですが、曲者なのが「スコープ3」。原材料やそれを製造する過程で排出したGHGを算定しなければならず、協力会社にお願いして提出してもらわなければなりません。でも、そんなデータを持っている企業もまだ少ないため、ある一定の基準の中で算定出来る仕組みを用意しているそうです。

やれやれ安心と思いきや、企業活動において、「スコープ1」や「スコープ2」はかなり取り組みが進んでいるため、本丸は「スコープ3」となるのです。

昨年、アップルが発表した内容の記事ですが、「スコープ3」排出量の情報開示義務化を提案とあります。このようにメーカーからサプライチェーンへ向けて、「スコープ3」を削減するために協力してよ〜といった声が徐々に広がっています。この圧力が年々強くなっていくことは間違いなさそうです。

2025年炭素税導入??

それにもまして、やっかいなのが2025年導入が噂されている「炭素税」です。

細かなことはまだ決まっていないようですが、企業や個人が排出するGHGによって、税金をかけて行く仕組みがスタートしそうなのです。GHG削減するべく努力している人が得をする仕組みとなるので、2050年を待たずとも徐々に脱炭素社会へ向かってシフトしていることが伺えます。

環境配慮ブランドが選ばれる?

こうなってくると、環境負荷を低減する商品や、環境に配慮した企業(ブランド)が選ばれる世界がくるかも知れません。一気にはそうならないかも知れませんが、徐々に世界は変わり、気がついた時にガラリと変わっていた。こういった現象は、私が社会人となった25年前からいくつもありました。

パソコンの普及、携帯電話の普及→スマートフォンの普及、店舗から徐々にネットショッピングへ。。。次のウネリは脱炭素社会になりそうな感じがプンプンしています。

弊社も遅れ馳せながら、脱炭素社会に向けて徐々に舵を切り始めました。取り急ぎ、弊社が独自で制作するスマホケース関しては生分解性プラスチック製に切り替えていく予定です。そういった環境負荷を低減する商品がどんどん増えてくるといいなと、思うこの頃です。

開発中の生分解性プラスチック製のスマホケース


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