顔のない眼

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自分の生き方がはっきりとせず、将来どのような職業に就くかもわからない。 67年の映画「卒業」の中で、大学を卒業したばかりのベンジャミンは知り合いの男性に「プラスチック」と囁かれる。プラスチック製品を扱う業界が今の時代きている、というニュアンスで。プチブルジョア的な家庭に生まれ育ち、これからも定められたレーンに沿って歩いていくことに嫌悪感を抱いていたであろうベンジャミンは、その囁きに嫌気が差したように自分の部屋に籠ってしまう。 私は高校生の時このシーンが大好きだった。自分の将来