「ずっと」はないから輝くんだろうな
予想できないものが怖い。目に見えるものにしても、見えないものにしても。見えるものは虫とか、子供とか。見えないものは、時間とか。
「終わりが予想できない」というのは私にとってかなり大きな恐怖だ。たとえ同じ時間を過ごしたとしても、終わりがわかっているとのいないのでは使うエネルギーが全然違う。終わる時間にしても、終わり方にしても、先にある程度情報が欲しい。
ただ、そのうえで私は「終わらないでほしい」と思うこともある。「終わりを知りたい」というのは、「終わってほしい」ということではない。終わるのだと知っているからこそ、終わらないでほしいと思う。
桜は散るから、雪は解けるから美しいって、こういうことなのかなと思う。いつか失われるというのは切なさとか寂しさをはらんでいて、それは少し苦しいことではあるのだけど、だからこそ輝きは増す。
それは多分、時間も同じ。終わるとわかっている時間は、本当にまぶしい。終わらないでほしいと思えるほどの時間は、それだけ生きていてよかったと強く思える時間だと思う。
そう思える瞬間がたくさんある生き方をしたいと思う。ずっとこうしていたい、終わらないでほしいと思える時間を、これからもたくさん過ごしていけたらいいなと思う。
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