コンサルタントという無形の商売

コンサルタントという人を何人か知っている。
ブランドプロデューサーも知っている。
彼らは総じて陰の努力家だ。
そして自分の経験と知見に価格をつけ、ちゃんと商品化している。

「コンサルタントって、ちょっと来てコメントして、すっごくお金をとって、何なのかな」
という感想もよく聞く。残念ながら相思相愛のケースは少ない。
コメントをするのに彼らがどれだけ店を見て、商品を見て、人を見て、本を読んで、人に話を聞いているのかに思いをはせる人は少ない。コンサルという言葉に明らかに嫌な顔をする人すらいる。ああ、嫌な経験があったんだなと思う。
そして現に、それはちょっとと思うようなケースもよく聞く。

知見とキャラクターを売るのは大変だ。
もの書きであれば、ジャーナリストさんとライターさんとではメディアの扱いが違う。その人を前面に出した記事になるか否か。知見を述べていいか否か。
サービスマンであれば、サービスマンとしてお客様に名前を覚えてもらえるか否か。サービスが価格に含まれていることを歓迎してもらえるか否か。
それに似ている。

わたしもコンサルティングをすることがあるが、お金を出しても!という企業もある一方で、お金がかかるとなると仕事の話をパタリと止める人もいる。きっと世の中はそんなもので、しょうがないと思っている。
きちんとしたコンサルタントもたくさんいますよ!コンサルティングって全部が怪しい仕事じゃないですよ!と言ってあげたいが、きっと変わらない気もする。

いいコンサルタントと出会ったら、助言に耳を傾けてみてください。
いくらかでも対価を払ってみてください。
そういうことが当たり前になって、あらゆる無形の商売が価値を持っていくのだと思う。

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