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地域のイベント情報で価値を提供する戦略【地域ブログ】

本記事では、地域の情報メディア(以下、地域ブログ)において、イベント情報のまとめ記事を作成する戦略をまとめています。

ちなみに、地域ブログと一言でいっても、様々な切り口が考えられます。

グルメ・お店
観光・レジャースポット
交通
地域文化
イベント

これらのジャンルを横断的に抑えているメディアもあれば、グルメ情報に特化したメディアもあります。
今や地域ブログの運営者自体、非常に増えているのでは、と感じています。

私は日々、様々な地域ブロガーの方とtwitterで交流しています。


その地域で行われるイベントまとめ記事に関する発信。
このつぶやきをきっかけに早速記事を書いてみたという方がいました。
自分のつぶやきによって、他の方の行動につながったことが非常に印象に残り、、、

この情報をもっと噛み砕いて発信してみるのはどうだろう?
と思ったことから、このnoteを執筆するに至りました。

簡単に自己紹介をします

私、あんでぃは、どこにあるんだかよくわからない県、島根県の地域情報メディア「トリセツシマネ」というブログを運営しております。
SNSでは、facebook,twitterを通じて情報発信をしています。

トリセツシマネを始めたのは2019年2月から。

✔︎人口が少ないエリア
✔︎情報発信未経験
✔︎本業の拘束時間が長い(1日10〜14時間)

という三重苦?といえる状況の中、
2019年10月(開設10ヶ月)に月間100000PVを達成し、ブログは順調に成長しております。

経験は短いし、実績もまだまだでしょうが、特に初心者のブロガーさんに近い立場でもあります。
直近で悩んできたことが誰かの役に立つのではないかと考えており、@andy_shimaneのtwitterアカウントでは、日々の仮説検証の様子などを発信しています。

こんな方向けの記事です

さて、前置きが長くなってしまいましたが、
本記事は以下の読者をターゲットに執筆しています。

✔︎地域ブログでイベント記事を作成したいと思っているが、やり方に悩んでいる
✔︎ブログにおいてのペルソナ設定の具体例が知りたい

そんなブログ初心者の方に参考になればと思い、トリセツシマネでの実体験と考え方をまとめています。

なお、本記事では閲覧数(PV)を基準にして説明をしています。
閲覧数が全てではないことは重々承知しています。
ただ、より多くの人に価値提供をすることを前提におくのであれば、PV数を目安に話を進める方がわかりやすいと思っております。

本記事の全体像

トリセツシマネ|イベントまとめ記事の実績

では、早速本題に。
まずは、今までのイベントまとめ記事のPVをみていきましょう。

2019年10月31日時点
5月  195PV
6月  378PV
7月  1133PV
8月  2291PV
9月  1851PV
10月  2636PV
11月  2426PV
12月  83PV

ご覧の通り、初めて書いた5月のイベント記事から、9月を除いて閲覧が順調に伸びています。

11月に関しては、まだ10月末段階で10月の閲覧数に迫る勢いとなっています。
11月末段階ではさらに伸びていることでしょう。

※以下、本記事ではこちらの11月の記事をベースにお話を進めていきます。

【前提】イベントまとめページ作成において重要な2つのポイント

まずはじめに、各月のイベントまとめページを作成する上で重要だと思っていることがあります。

それは、

✔︎継続すること

✔︎ターゲットを明確にすること

の2点です。

継続するメリット

継続が大事とするのには、2つ理由があります。

①継続すること自体の価値
継続して情報が発信されることにはメリットがたくさんあります。

たとえば、月末のイベントを見ている中で、翌月の予定も立てたいと思った時、内部リンクが貼ってあれば翌月も閲覧されるでしょう。

また、過去のイベントが知りたい時に遡ることもできます。

執筆する側としても、
来年同じ月のイベントページを作成する時には1年前の記事を参考に、リサーチ時間を削減することができそうですね。

②ブランディング
(あのブログ、グルメ情報ならどこよりも詳しいよなぁ)
なんてイメージするブログってありますか?

継続することのメリットは、まさにそれです。

「毎月イベント情報を提供してくれるメディア」としてのブランディングができるということ。

結果として、指名検索(ブログ名やURLでダイレクトに訪問)をいただければ、SEO効果も高いと言われています。

つまり、継続すること自体が、手間の削減や認知増といった効果があるのです。

実際に、イベントまとめ記事を作り始めた時のこと。
何時間もかかって公開した記事が、全く読まれることがなく、途方にくれた経験があります。

しかし、
これは絶対に価値がある!
という信念のもと継続したら、前述の通り閲覧数も自然と伸びていきました。

継続することの意味を実感した瞬間でもありました。

ターゲット(ペルソナ)は誰に向けて書くかということ

また、もう一つ執筆前に重要なのが、

その記事のターゲット
つまり、
誰に向けて書くか
ということ。
(一般的にペルソナと呼ばれています)

なぜかと言えば、
誰に対して情報を提供するかによって、提供する情報の加工の仕方が変わるから。

例えば、
自分の仕事の内容を、説明する時を想像してみましょう。

 同じ大学や高校の友人
 配偶者
 親
 子供
 近所の人

と相手が変わった場合、どうでしょうか?
説明の内容が変わりませんか?

相手の持っている情報や常識が違うのだから、
説明が変わるのは当然ですよね。

これは、記事の執筆の際にも同じです。

ページにやって来る人がどんな人かによって、伝える情報の取捨選択や表現が変わってくるはずです。

ちなみに、トリセツシマネのイベントまとめ記事のメインターゲットは、

島根県近郊在住の人
かつ、
どこかお出かけ先ないかなーと悩んでいる人

つまり、観光客向けではありません。
島根在住、もしくは近隣地域の人をイメージしています。

ですから、イベント内容も地域に寄せた内容が中心にしています。

イメージするターゲットを意識して、提供する情報を取捨選択していきましょう。

ちなみに、あなたが対象にしたいターゲットはどんな方でしょうか?

例えば、

✔︎地域の事業者向け
✔︎観光客向け
✔︎○○の趣味を持っている人向け
✔︎子育てファミリー向け

と様々な切り口を考えることができそうですね。

これは、記事単体だけの話しではありません。
ブログ全体にも当てはまることです。

一度ペルソナをイメージする時間というのをしっかり持ってみることもおすすめします。

コンテンツの価値を意識する

ターゲットをイメージしたら、次はコンテンツの価値を考えましょう。

言葉を変えるなら、
そのコンテンツによって、
読者にどうなってほしいのか?
ということ。

ここでは先ほど設定したターゲット像を軸にして考えてみます。

トリセツシマネの場合、

ターゲット=お出かけ先どこにしよっかなー
価値=情報が網羅されていて、お出かけ先が決まる

を想定しています。

と言うのも、、、

・お休みが土日ではないので、イベント情報を知っても、その日が休みかどうかが微妙なことが多かった

・イベントの情報源がネット(ウェブサイト、SNS)だったり、リアル(チラシ、口コミ)だったりと様々な媒体で告知されるので、よほど気になるイベントでなければ、忘れてしまう経験があった

そんな経験から、

なるべく多くのイベントが集約されていて、
どこで何をやっているかを知ることができるページ

をイメージしました。

内容は、とにかく一覧性(網羅性)を重視。

一行一イベントで、日付とタイトルと場所だけ。

あとは外部・内部含めてリンクのみ貼りつけるシンプルなものです。

イベントページの見出しは作戦である

続いて、具体的な見出しについて。

私は見出しとコンテンツは別物だと考えています。

スポーツに例えれば、
コンテンツは選手
見出しは作戦(戦術)

選手がどんなによいパフォーマンスをしていても、
作戦がちぐはぐだったら勝利は遠のきます。

よく先に見出しを書いておこうという話を聞きますが、私も同意見です。

ゴールを見据えた執筆をしないと、
あれもこれもと余計な情報がてんこ盛りになってしまい、収集がつかなくなります。

相手選手(ターゲット)を考慮して、
作戦(見出し)を立て、
選手(コンテンツ)の最大のパフォーマンスを引き出す。

そんな名監督を目指しましょう。

実際のイベントページの見出しとコンテンツについて

トリセツシマネの11月のイベントページの記事です。

こちらの見出しを抜き出してみます。(H3を除く)

1 2019年11月の暦・二十四節気
2 2019年11月 島根県東部(松江・出雲他)|イベント・お祭り 開催スケジュール
3 2019年11月 島根県東部(松江・出雲他)|スポーツイベント・試合
4 2019年11月 島根県東部(松江・出雲他)|長期間開催イベント
5 しまねっこと町歩きができるねこぶらり!
6 2019年11月 島根県東部(松江・出雲他)|美術館・博物館展示内容
7 エリア別 日帰り温泉スポット
8 11月の島根県のイベントをチェックして、お出かけしてみよう

見出し一覧を見てお気づきでしょうか?

そう、イベント以外の情報も含まれているのです。

イベントとは畑違いの内容が登場していますね。

1の暦
6の美術館・博物館
7の日帰り温泉スポット

これらは直接的にイベント情報と関係はないです。

ただ、これは数ヶ月続けた中で試行錯誤し、仮説を立てた内容なんです。

それぞれ簡単に解説すると、、、


島根県に移住してきてとても強く感じたのは四季の移り変わり。観光産業に携わると、季節を意識することが多くなります。
そこで、日本の暦について、もっと知りたいと思うようになり、調べたことを記事にすることに。
暦もイベントページも時間軸という意味では共通点があると考えました。

美術館・博物館
島根県には足立美術館という世界的に有名な庭園を持つ美術館が存在します。
また、ある美術館ではエヴァンゲリオン展を開催したり、ある施設では夜間のライトアップイベントも。
普段、美術館に行かない人でも、気になる催しが開催されていれば足を運ぶのでは?
という仮説のもと、コンテンツに加えています。

日帰り温泉スポット
私は温泉が大好きです。
月に数回は温泉の湯に癒されています。
もともと島根県は古くから温泉文化が盛んなところで、そのおかげか美肌県グランプリで数回優勝をしている土地柄でもあります。
そこで、
お出かけ先の近くに温泉があればそこも寄ってみようという気になるのではないか?
との仮説のもと、地域別にまとめた温泉施設リストのリンクを加えています。

このように、今までの自分の経験や体験から、お出かけ先の検討に必要かな?と思うものをコンテンツとして加えています。


これらはあくまで、お出かけ先の選択肢を提供するというスタンスです。

あなたの地域でも風土や歴史、文化に合わせて、様々な情報を提供することができるのではないでしょうか。

対象地域で親しまれている文化は何か?
ターゲットとなる人がどんな情報を集めるのに苦労しているのか?
お出かけ先で必要となることは何か?

などを考えて、どのような情報を提供すべきかを考えて、見出しを考えてみてください。

イベントのリサーチ

イベントページの見出しが決まったら、
リサーチをして記事を作成しましょう。

リサーチ方法の詳細は割愛しますが、情報源をいくつかあげておくと、

✔︎WEBサイトから(じゃらん、ウォーカープラス、地域の観光協会)
✔︎SNSから(Facebookのイベントページ)
✔︎知り合いやフォロワーさんから

といったところが挙げられます。

「継続するメリット」の中でも挙げましたが、ブランディングされていくと、フォロワーさんからイベントの紹介依頼をいただきます。
トリセツシマネでは、今までで5件程度ありました。
メディアの方向性と違いすぎなければ、極力掲載するようにしています。

イベントページの作成スケジュール

この項は結構重要です。

①イベントページの作成はなるべく前倒しでやりましょう

こちらは11月イベントページの記事において、
「松江 11月 イベント」
をキーワードとした時の検索順位の変動を表しています。

8月24日に公開した記事ですが、
10月に入るまではほとんど順位がついていません。
しかし、10月後半に記事の価値が認められたのか、検索順位1位をキープしています。

つまり、重要な検索流入を確保するためには早めに記事を執筆しておくべきだということです。

少なくとも2ヶ月前には記事を公開しておきたいです。
12月のイベントページを11月に公開したところで、検索順位が上がる前に12月が終わってしまいますからね。

②記事公開時は不完全な情報でよい

「2ヶ月前じゃ、まだイベント情報の詳細がないよ!」
って言葉が聞こえてきそうです。
その通りです。
イベントの情報などは1ヶ月前、下手したら1週間前に告知、なんてこともあります。
でも、それはそれでいいのです。
まずは公開段階でわかる情報を載せておきましょう。

③更新タイミングをスケジューリング

トリセツシマネのスケジュールは以下の通りです。

3ヶ月前に公開→1ヶ月放置
→情報更新→1ヶ月放置
→情報更新+SNSでシェア

3ヶ月前は非常に不完全な情報です。

でも、形だけは作りこんでおき、冒頭には
「情報を更新中です」
といった内容の記載をしておきます。
(実際に閲覧する人は少ないです)

1ヶ月後に情報を追加。

さらに放置し、前月の情報追加時にFacebookやtwitterでシェアします。

その際に、
「告知したいイベントがあればおしらせください!」
とコメントをつけていて、フォロワーの方と一緒にイベントページを作り上げる、という空気感を心がけています。

イベントページ作成の時短テク

とは言っても、イベントページ作成は非常に時間がかかります。
いろんな媒体から情報を集めてくるリサーチの時間が特にキモですね。

時短については、2点ほど過去のつぶやきをご紹介しますので、参考にしてみてください。

イベントページのSNS集客

ここまでで、
ターゲットを設定し、
情報の価値とコンテンツを考え、
リサーチをして、
スケジューリングをしてきました。

でも、ここで終わりません。
せっかく汗水垂らして作ったあなたの大切な記事なんですから、
多くの人に価値提供できるよう、もう一踏ん張りしましょう。

ではどう踏ん張るか??

そう、SNSの活用です。

もちろん記事を書くだけでも情報提供はできます。

でも、情報が届くのは、googleの検索窓にキーワードを打ち込んだ人だけです。

でも、潜在的に週末何をしようか、と考えている方はたくさんいるはずですよね。

そんな人にあなたの情報を届けられる手段がSNSなのです。

「イベント作成スケジュール」の項でも説明しましたが、該当月の前月更新時に、SNSでイベント情報ページをシェアします。

でも、それだけでは終わりません。

だって、考えてもみて下さい。

来月のイベント情報を今提示されたところで、
「これとこれとこれ行こう!」
って、スマホのカレンダーに打ち込んだりしますか?
来月の予定なんてまだわからないですよね。

だから、イベント情報を小出しにシェアするのです。

例えば、こんな感じ。

週末のおでかけ情報を前日の金曜日にtwitterとFacebookでリマインドします。

「あ、そういえば、明日こんなイベントがあったな。詳細情報知りたいな」
とクリックしていただくことを想定しています。

送るのはお昼時の12時か終業後の18時くらいがベストと思います。

更に、地域にプロスポーツチームがあれば、

ホーム戦のスケジュールを共有するのもありですね!
サポーターの方々にRTされたりしますよ。

ちなみに、これらのシェアをタイムリーにするのは大変です。

twitterでしたら、Social dogなどのツールを使い、まとめて予約投稿しておきましょう。

Facebook Pageでしたら、通常機能で予約投稿ができます。

イベントまとめ記事であなたなりの価値を提供してみてね!

以上、読者に価値を提供する方法として、イベントまとめ記事に関して、

✔︎重要な心構え
✔︎誰に情報を届けたいか?ペルソナの設定
✔︎その情報の価値はなんなのか?
✔︎記事の作成手順
✔︎集客方法

について解説をしました。

これは一つの考え方、実践例として、みなさんの今後の情報発信に少しでも役立てば幸いです。

また、この記事がためになった〜と思った方はシェアしていただけると、あんでぃは泣いて喜びます!

では、また。


「人は皆、個性を持って生きている」

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