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潜行

目に見えている世界と、心の内側にあるイメージの世界。目に見えている世界を現実とするなら、僕はイメージの世界の扉を開けてしまった。

創作の世界への扉。今まで当たり前にあった日常が変わる。少しずつじわじわと体内を侵食するように進んでいた。現実の世界が少しずつ、時に一気に変わろうとしている中で、どんな状態でいるのが最適なのだろう。

時計の針は決まった方向にのみ進む。本当にそうだろうか。針を巻き戻すことは出来ないのか。針を止めておくことは。きっと可能なはずだ。学校へ行かない選択もある。仕事へ行かない選択もある。

人は毎日、誰かに会いたいだろうか。自分以外の人間と話をしたいだろうか。挨拶を交わしたいだろうか。僕はそうは思わない。人に会いたい日もあれば、一人でいたい日もある。それって何も変じゃない。

自分の心の声に耳を傾けたい。内側の自分と対話をしたい。それだけで充分な一日がある。大切にしたいひとつのこと。目に見える世界から、見たことのない世界を想像すること。心で捉えようとすること。

一日の始まる前に、新しい日を思う。いつか過ごしたかった夢の日を思う。それなら夢を現実にしようじゃないか。浅い川を時間をかけて泳ぐのもいい。思い切って深い海へ潜るのもいい。

思考という海の中にいる。意識は時間と共に流れていく。誰もいない部屋で一人、想像の世界を旅している。イメージは頭の中を巡る。現実に作り出すのは、日々頭の中にある思考の形だ。

写真や文章、音楽や映像、舞台。その他全ての人の作るものを通じて、僕たちは誰かの思考に触れている。今日もここに確かに思考の跡がある。

イメージの世界の中で時計の針は止まっている。日にちや時間の捉え方が外の世界とは異なる。沢山の人達の作る大きな流れの中で、ひとり思考の海へ潜ろうとしている。

海の深くに輝く何かを見つける。あと少しで手が届きそうなそれは、物語という名の光だった。

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