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好きな音楽を汚すな

音楽に乗り移る人の霊。
音楽とは、偉大なる現像物。

好きな人だった人に好きなアーティストを勧めたら
私より好きになっちゃって、CD買ったり一緒にライブのチケット買ったり(行く前に別れたのでチケットどうするか嫌悪感丸出しでやりとりしたり)したことを思い出しながら、今そのアーティストを聴いています。苦い。このアーティストは劣らずより素晴らしい音楽を作っているのに聴きづらい。
邪魔すんな、元彼。ちらちらすんな。

ポーチとかだってそうだ。ある日を境にこのポーチを見るたびにニヤニヤするなんてことは無くなった。なんならもさっとした不快感が私をイラつかせた。物は悪くないのにね。大体の物は、物単品では居てくれない。記憶や人の顔、もしくは自分の気持ちとセットで使うときに0.1秒さえ与えず思い出す呪文がかけられてる。
それが特別になれば、最悪にもなり得る。物は悪くないのに。

だから、プレゼントをもらう時は覚悟している。
本当に欲しい物は自分のご褒美で買うようにしてる。
あとは食べちゃえれば楽だ。
そんな物を通して、人は好きになるときには、嫌いになる可能性も同時進行で進んでいると思った。
その時は好きになったことが仇となって、生理的に嫌いになる。細胞に嫌悪感が染み込むほど嫌いに。
それは、私に触れたからだ。好きだった人が私ごとだからだ。他人になってもどこか他人にはなれないんだ。
肌を重ねたりしたら、肌がどうしても忘れてくれず掻きむしっても墨汁のような染みが付いている。

しかしさすがにいつか無になる。そしたら一度好きになったのにここまで無になってしまえることが、寂しくなったりする。貰ったものはそこでやっと私のものになる。そこまで持っていたらね。
ただアーティストってやっぱり別で、4分も5分もあるから思い出すには十分な時間が与えられていて、聴いてたときの自分が思い出されて、染みの中でも一番厄介だと思うのね。試しに加藤ミリヤのAitaiとか聞いてみたけど、二人思い出しちゃった私はこの曲が失恋にぴったり過ぎたと思っとこ。久々に聞いたらやっぱりサビの「会いたい」の威力半端ない。いい曲は何人抱えててもいい曲だな。

そんな共感されてそれぞれの人を思い浮かべる曲って、何万人の霊をそこに映し出されてると思うのね。
ライブとかもう、霊も混ぜたら会場の人数×2倍はいるよね。アリーナもドームも上空までパンパンだわ。
そんな大人数のさらに思い浮かべる人を背負っているアーティスト。凄いです。緊張しませんか。
だから、曲という物が一番人を溜め込んでるよね。

偉大なる、現像物。


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【詞と詩】にて作詞と詩を混ぜた、解説型エッセイを発信。親の過保護と娘の反抗を描いた「門限女子」連載中。あ、19歳です。
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