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学校に呼び出され「三者面談」いってきた【母の日記】

母になって数か月が経った。

メール等で

りょうかい

とタイピングし、変換すると

寮かい

が第一候補に挙がるようになった。

寮かい。

ー・-・-・-・-・ー

校にきた。「先生」と「寮の生徒(女子)」、
そして「寮母のわたし」で面談することになったためである。

来客用の玄関から入り、
(「寮生に会いませんように」と祈りを捧げながら、)
指定された部屋の前にたどり着く。

わたし『コンコン。失礼いたします。』

扉を引くと、畳4畳半くらいの部屋が目に入る。
「THE 学校」な木目調のつくえが4つ並べられていた。

手前側(右)には寮の生徒が座っており、
奥には先生が2名いらっしゃった。

先生A   先生B
【つくえ】【つくえ】
【つくえ】【つくえ】
わたし   寮生

1人は目が大きな先生(男)であった。
おそらく年齢は30代前半であろう。
顔はシュッとしているが体系はりんご型である。
鼻の下にひげが生えてた。

もう1人の先生(男)は縦に長い体系。あとツリ目。
先生同士の会話の様子から年齢は近いのであろう。
ひげは生えているが薄め。

わたしと寮生、マリオブラザーズの4名によって面談は行われた。

マリオ『なぜ遅刻を繰り返してしまうのか。』

高校生
『朝起きれないからです。』

やべ、わたしも怒られるやつだ。今気づいた。

マリオ『なぜ朝、起きれないのだ。多くの生徒は遅刻をしていないし、同じ寮に住む生徒もみな遅刻をしていない。』

高校生『…夜に、考え事を、してしまって…。』

マリオ『どういうことだ。』

高校生『考えなくていいことを、気にしすぎちゃって…』

ちなみに昨夜は彼氏と電話してました。

マリオ『なにかに悩んでいるのか。』

高校生『…いいえ。』

マリオ『寝坊は社会で許されんし、朝起きる習慣を、高校生のうちに寮では身に着けてほしいんだ。』

高校生『はい…。』
わたし『はい…。』

マリオ『「はい」じゃないんだ。』

高校生『はい…。』

いや、そこは「はい」じゃない。

マリオ『まぁ、こんなことを言っている先生も、高校の頃は朝起きれんかった。なぁ?』

ルイジ『ソウデスネ。』

マリオ『俺が家で寝とったら、学校の先生が朝に自転車で来てな…』

ここから先生の過去編が幕をあける。15分くらい。

~15分くらい後~

マリオ
『…まあ、○○(生徒名)も1年生の頃から見とったから、いろんな変化を俺らも感じとる。もうこどもじゃないからこそ、いろんなこともあるだろう。進路とか、友達とか。』

高校生『…はい。』

マリオ『彼氏とはうまくいっとるんか?』

高校生『…まぁ。』

マリオ『それならよかった。』

高校生『…うふふ(少し笑顔)』

マリオ『いろいろあると思うけど、誰かのことで悩める○○なら、あと少しの高校生活、大丈夫や。』

ここからなぜか泣きそうになる。わたしが。
ベターな飴とムチにやられてしまった。

そうか、
この面談の目的は指導することではなく寄り添うことだったのか。
先生って、やはりすごい。

わたしの脳内では久石譲さんの『summer』が流れている。

マリオ『○○、もう大丈夫やな?』

高校生『はい。』

マリオ『これからも、一緒に歩いて行こうな。』

高校生
『はい。』

マリオ『明日から頑張れるか?』

高校生『はい。』

ルイジ『ホントニダイジョウブ?シンジラレンワ』

ルイージの発言でわたしの脳内で流れる『summer』が一時停止された。

この面談、まだ続くんか。もうエンディングだったやん。
『恋はつづくよどこまでも』で髭ダンの曲が流れたとき的な。
テーテテッテ テーテテー

ルイジ『アシタカラ、ナニヲガンバルン?』

高校生『考え事を、考えないようにします。』

ほらなんかズレてしまった。

ー・-・-・-・-・ー

夜の夕食は「ちらし寿司」。

ちらし寿司ってふと口ずさみたくなる。
ちらし寿司、ちらしずし、チラシズシ。

図で表すと「チ → ラ → シ → ズ → シ」。
音がすーっと流れるため、
リズムゲームでコンボを決めるような気持ちよさを感じる。

「ズ」の発音が少々やっかい。
ズをうまく流せられるかがポイントとなる。

ちなみに「ひつまぶし」は
「ヒ・ツ・マ・ブ・シ」なイメージ。
各音にピコピコ感があり、
これもまた乙である。

寮の高校生にこのことを話した。
ため息をつかれた。



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