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【統括責任者インタビュー】プロジェクト成長を加速化するために取り組んでいることは?

&donutsプロジェクトは「人の可能性を最大限に引き出しウェルビーイングな社会を実現する」ことをミッションに掲げています。ミッション実現に向けた取り組みのひとつとして、郊外や地方で暮らす短時間勤務者でも、積み上げてきたキャリアの活用やキャリアアップがかなう環境づくりをしています。また、その取り組みをオープンに伝えていくことで、幸せに働く(生きる)人たちが増えていくことに寄与したいと考えています。

「プロジェクト活動」と称し、担当業務以外に取り組んでいる活動について、統括責任者・飯田に話を聞きました。

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飯田 航生 / 株式会社イノベーター・ジャパン COO・取締役
&donutsではプロジェクト統括責任者としてチームのマネジメントを担当。

共創的にイノベーションを生み出したい

── プロジェクト活動とは、どのような取り組みですか。
飯田:一般的にいうと、経営企画室みたいな取り組みです。多角的・中長期的な観点で成長戦略を立案し実行して、&donutsプロジェクトを成長させていきます。

&donutsは社会課題起点で誕生したプロジェクトです。郊外には出産や育児を機に、本当に望むキャリアを諦めてしまったポテンシャル人材が存在する。一方で都心には人や仕事が集中しすぎている。この双方の課題を解決するために、仕事の集まるところに人を集めるのではなく、人が集まるところに仕事を移したという原点があります。立ち上げ後も、会社や社会の課題にアンテナを張り、課題解決へのアプローチを続けてきました。

── プロジェクト活動に力を入れている理由を聞かせてください。
飯田:&donutsというチームは、設立当時から誰か一人が引っ張って進めるのではなく、メンバー一人一人が自分たちで「どういう組織にしたいか」を考え、リーダーシップを発揮しながら成長してきた組織です。小さな組織ゆえ、当時、専門部署がなかったバックオフィス・スキルアップ・広報・イベントの4つの業務をチームで分担したり、勉強会やイベントなどを自分たちで企画してきました。

各メンバーには、就労時間のうち担当業務を8割、プロジェクト活動を2割くらいの比率で取り組んでもらいました。&donutsではメンバーによって週や日の勤務時間は異なりますが、機会は公平になるようにしたかったからです。

プロジェクト活動をうまく機能させるにはメンバーのアイデアや、組織をどう成長させていきたいのか、自分自身はどうしていきたいのか、そういったエッセンスがすごく重要で、採用時にも重点的に見ています。

── 今までにうまくいった事例を紹介してください。
飯田:ピンチをチャンスに委員会、通称「ピンチャン」という活動です。&donutsはオペレーション業務がメインで、ときには業務中にミスが発生することもあります。それをできる限りなくしていこうという取り組みをメンバーが自発的に進めてくれました。

1年くらいの中期的なプロジェクト活動でしたが、「ヒューマンエラーは起きる」ことを前提として、個人だけでなく、組織としてどう向き合うのか、ミスが起こるメカニズムを理解して未然に防いだり、ミスが起きた際に適切なアプローチができるようにプロジェクト全体で学習しました。メンバーが日々の業務の中で感じていた問題意識を共有し、解決に向けて関係者を巻き込みながら進め、現在も形骸化することなく運用されています。

── プロジェクト活動を今期からチーム化しましたが、どのような課題がありましたか?
飯田:就労時間の2割で活動といっても、実際にはクライアントワークなど通常業務と並行して進めなくてはなりません。担当業務が優先なのでプロジェクト活動に時間を割くのが難しい、という状態が続いていました。そのため&donutsの成長につながるアクションをすばやく進めることが課題でした。そこで、タスクフォースのチームを立ち上げ、企画・実行をスピードアップさせようと考えました。

オーナーシップを持って、自主性を発揮していくチームの誕生

── チームメンバーはどのように決めたのですか?
飯田:こちらから指名するのではなく、チームは立候補制にしました。チームを機能させるため、自主性を重視したかったからです。希望者全員に提出してもらった志望動機をボードメンバーで討議し、プロジェクトに今一番必要なことと個人の思いが重なっていて、パフォーマンスを出してくれるだろうメンバー5名を選びました。

── チームができて半年経ちますが、感触はいかがですか?
飯田:5名のチームの中でも課題に合わせてさらに小さなチームをつくり、それぞれが課題に対して動いています。個人で進めていた時に比べ、だいぶ前進したという感触はあります。

また、当社には4つのバリュー(LOVE・CHAOS・GROOVE・ENJOY)がありますが、活動を通じて色々なメンバーを巻き込んでいる様にGROOVEを感じます。GROOVEとは、簡単に言うとチームワークのこと。そういう雰囲気があるのは、お互いを信頼しあい、チーム全体が共通認識に向かっているからで、誰か一人でも違うベクトルを向いていたら作用しません。

次なる課題は、アウトプットを出していくこと。まだ改善の余地はありますが、まだ活動開始半年のチームなので、これからに期待しています。今年度は会社として教育への投資にも注力しており、外部講師を招いた勉強会も実施しています。そのような機会も活用していってほしいと思っています。

── チームへの応援メッセージをお願いします。
飯田:自分が&donutsを成長させたいという気概を持って、いろんな物事を考えてプロジェクト全体を引っ張っていってくれるようなチームになってくれるとうれしいです。

── 最後に、プロジェクト活動をより前進させるために大切なことは何でしょうか。
飯田:一番必要なのは、やはり「自分ごと化する」こと。&donutsというプロジェクトに対して、オーナーシップを持って自分ごと化してアクションすることが求められています。

次に必要なのは、課題解決力。問題の本質を捉え、解決までのプランを考えて実行し、周りを巻き込んでいける能力です。 

プロジェクト活動チームは自分たちがやりたいことだけをやっているのではなく、いま会社や社会に置かれている課題も扱っています。その度に自分ごと化してオーナーシップを持ち、主体的に動いていければ、もっと加速化していくと考えています。

編集後記

こんにちは。広報担当の柳尾です。
私は&donutsプロジェクトの立ち上げから関わり、その成長を身近で見てきました。その過程には、経営や統括責任者の戦略はもちろん、メンバーのアイデアや課題意識、「こうだったらいいのに」という望みがありました。

それを実現可能にしているのは、メンバーたち。自分たちの課題を解決し、自分らしい働き方を見つけても、それだけでは満足しません。過去の自分のように働き方に悩んでいる人たちの一助になることができたら…。未来を担う子どもたちが「働くって楽しい」と思ってもらえたら…。それぞれの望みを&donutsというプラットフォームを活用してかなえようとしています。

「現場を一番知っているのはメンバー自身だから」と常々話す統括責任者へのインタビューを通じて、メンバーへの信頼や現状維持を望まない熱い思いを感じました。

次回は、プロジェクト活動チームのメンバーを取材したいと思います。最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。それでは、また。