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冬の日の駅前ピクニック

川西駅前ピクニックマルシェは、道路空間であるペデストリアンデッキを活用した社会実験としてのマルシェです。
まちの主要駅である「阪急川西能勢口駅」と商業施設、JRやバスをつなぐ場所。1日20000人が通行する場所でありながら、活用されていなかった場所。「道路」として作られている場所なので、利用ハードルが高かったためです。
規制緩和により使用することができるようになったため、実際に使っていくことで「利用にあたってのルール」を決めながら、一方で、ここは使える場所なんだ、というイメージを高め、活用するまちのプレイヤーを増やしていく取り組みです。

約2年間で17回のマルシェを開催

今回の1月で17回目になるマルシェ。2021年から取り組みをはじめましたが、コロナや雨で毎月とはいかず…2022年も継続して実施してきました。
2022年は他団体による活用も3回実施され、ルールや使い方を都度見直しつつ、「駅前のこの場所がにぎやかなのっていいな」というイメージが少しずつついてきている状態です。

1/28(sat)は第17回の開催

寒い寒い中ですが、18店の出店と音楽出演が決定。
音楽やfood、あたたかい飲み物で「冬」も楽しめる場所づくりに、たくさんのまちの人たちが協力・トライしてくれます。
出店リスト詳細はホームページをご覧ください

実はけっこう、過酷な場所

もともとが道路空間、中二階…という場所ですので、イベントとして利用しやすいしつらえの場所かといえば「そうでもない…」
電源設備がない、給水設備がない、2階なので搬入は大変、車を近くに泊めることもできないので、搬入搬出はそりゃあもう力仕事。
かわいい女性店主さんたちも、ヒーヒー言いながらテントや重りを運んでいるのが朝の風景。
重いものを運んでくれるマッチョさんはもう勇者級の扱いです。
シンボルモニュメントがあったり歩行空間の確保のために通行幅をとるのでまとまった広さがとれない… 屋外なので暑さ・寒さももちろんあります。
人はたくさん通る場所ですが、「足を止める」「目的地」空間としての認識はまだまだ根付いていない(これはイベントをやってみての実感でした。ほかに目的地を持っていて通り過ぎていくのが主な人が多い)、まだまだ、そんな場所でもあります。

そんな中でも、毎回出店したり音楽を奏でたり、訪れたりとこの場所を「愛着をもって」一緒に育ててくれる人たちの顔が見えたことも、とても大きなことでした。
このとーてーもー寒い1月にあの過酷さで出展してくれる人が居ること自体が、本当にすごいことだ。と思います。

音楽のアーティストさんたちも、回を重ねるごとに増えてきて、この場所を素敵に彩ってくれています。

いつの日か、ここが改修される日を迎えるなら、もっと「滞留」や「使いやすさ」がUPして、愛される場所になればいいなと願っています。

掃除もボランティアの手で

人がたくさん行き交う場所だから…(は言い訳にはならないのですが)、朝、設営の前にはゴミを拾わないと使えない状態の場所でもあります。
お掃除は朝にボランティアさんが実施してくれています。
タバコの吸い殻だけで毎回200~1000本近く拾えてしまうのは、本当にいつかなくしたい…
いや、ただただ誰もが地面に捨てなければなくなる話なんですけど。どうしてポイっと捨てて、しかも足でキュッキュッと消火作業(←黒ズミがついちゃうんですよー、路面に)しちゃうのか… 自分たちの税金で作った道路を自分たちで汚すからそこの清掃に税金がまたかかって全然良いことないのが、「捨てなければ」なくなるだけの話なのに… 
といつも朝悶々とするんですが、そんなごみを早起きした小学生がイベントの日はせっせと拾ってくれています。
これは本当に… やめたい… この風習がいらない場所にしたい…。
まちの玄関口として、もっと愛される場所にしたいものです。

まちの人が、つながる場所に

今後、まだまだ成長していく場所でもある「川西駅前」。
現在は、これまでの利用実績を参考に、市の関係部署のみなさんと利用の詳細なルールなどについての協議をすすめているところです。
ここはまちの玄関口。
まちの人と人、人とモノ、人と想いがつながっていく場所になっていくよう、さまざまな人と一緒に育てていく場所です。


1/28は冬の駅前ピクニックへぜひお越しください

きっと寒い日ではあると思いますが…
ぜひ、あたたかくして、駅前へ遊びにきてくださいね。
素敵なお店や演奏と、心よりお待ちしています♪

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