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デジタルな雑談の難しさ

こんにちは。Andbyの祖川です。

去年の今頃コロナウイルスが流行し始めてから、もう一年ほどが経過しますね。(もう一年かとまだ一年か、が半々な感覚です)

この一年でビデオ通話やLIVE配信、その他コミュニケーションツールなどの技術やサービスが一段と進化し、今では多くの企業でリモートワークになってもちゃんと仕事ができるようになっているほどです。
情報はスリム化され構造化されることでデジタルにのっていき、特定の作業やプロジェクトの一部分に限って言えば、むしろ生産性が上がったと言われることもあります。(全体的にみた時にどうかはわかりませんが)

情報がスリム化していく中で、対面でコミュニケーションをとるのが当たり前だったときと比べてデジタルなコミュニケーションが増えていき、そこでは会話の内容以外の情報量はがくんと下がり、発した言葉自体がもつ重要性の比重が上がり、いい加減なことを寄り道したりお互いの雰囲気を察しながら話す雑談はしづらくなったと感じます。雑談をしづらくなったことで、距離を縮めたり何か新しいアクションや行動に繋がる機会も減ったような感覚があり、人と人との関係性やクリエイティビティには雑談が非常に重要な役割を果たしているんじゃないかと考えるようになりました。

もちろんビデオ通話などで意識的に雑談をしようとするとある程度の雑談はできるかもしれませんが、その場にいて共有しているフィジカルな感覚がなくなってしまうので刺激も減り、また画面を挟むことで話しているそれぞれの人々の集中力を削ぐ魅力的なものが画面にもそれぞれの環境にも溢れていて、そんな中果たして効果的な雑談はできるのでしょうか。

雑談をするにあたっては、五感を使ったフィジカルな感覚を共有することが非常に重要なポイントだと思っています。

弊社ではリモートワークになった時にそれぞれの顔が見えなくなったことに対して、出勤しているメンバーが朝夕にそれぞれ自分の身の回りで起きた小話を全体チャットボードに書き込むという試みを始めました。その小話を通してそれぞれのメンバーの状態や考えていることなどがわかるので、とてもいい効果もありましたが、そこから雑談に発展してなにか新しいことが始まるにはリモートワーク下ではデジタルの壁が高かった気がします。

リモートワークが終わりオフィスが解禁になった後もその制度は残りましたが、今度はその投稿をみて直にコミュニケーションがとれることで、会話が広がり輪が広がりと、リモート環境でデジタルなコミュニケーションをやっていた時より遥かにいい雑談ができるようになっていました。

直接のフィジカルな雑談だからこそ生まれる創発性はきっとあるというのが実感したところです。

今後、世の中の流れとしてリモートワーク自体は活用され続けていくでしょうし、それがいい効果を生む反面、デジタルなコミュニケーションに偏ることよって、同じ空間にいるからこそできるあっちこっちに行ったりきたりするコミュニケーションが欠けてしまい、そのことがクリエイティビティや人と人との関係性に与える影響といった面では注意が必要かもしれません。

今回はフィジカルなコミュニケーションに寄った見方をしてみましたが、逆にデジタルなコミュニケーションというのも、例えば直近注目を浴びている「Clubhouse」などのように雑談をコンテンツ化できる、あるいは世界を広げられる、即時性があるなどの面でとても効果的だと思っています。(Clubhouse使ったことないんですが。。誰か招待いただけませんか?)

なので、デジタルなコミュニケーションとフィジカルなコミュニケーションをうまく組み合わせて、両方のいいところ取りをすることができるような、コミュニケーションの設計を考える必要があるのではないかと思って、新しい仕組みやサービスなどを考えていきます。

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