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【イベントレポート】より良いテストへの一歩 〜 そのテスト設計・計画、最適ですか? 〜

こちらのイベントに参加してきたのでイベントレポートです。

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以下、セッションの感想です。

発表1:テスト活動の納得感を持ってテストケースを激減させた話

聞く前に期待していたこと

自分は開発者としてテストコードを書く時、どのくらいのテストを書くべきかは常に悩んでいます。人のテストコードをレビューする時には余計に気になります。特に「ここはテストしなくても良いのでは?」と思う時に、どうしてそう思うのか、納得して貰うのが大変だと思っています。
「納得してテストケースを減らす」ために何をしたのか、非常に興味がありました。

発表内容

まず最初に語られていましたが、問題点を元に改善した結果としてテストケースが減ったという所であり、テストケースの削減を目標にはしていなかったとのことです。

実際には現場における様々な問題を解決するために導入した解決策が上手く働き、結果としてテストケース削減につながったとのこと。

特にテスト計画を機能開発のスプリントの半ばほどから始め、手厚くレビューすることによって、

- 開発期間中に機能についての認識合わせができる
- 必要な観点を残してテストケースを減らす観点でもレビューができる
- 仕様についてQAメンバーと開発者が議論できる

といった効果を得ることに成功したそうです。

他にも幾つかのプラクティスが紹介されていたのですが、実現された成果に対して、個々のプラクティスは具体的であり再現可能性が高いものであるのが印象的でした。

プログラムもそうですが、複雑な実装を紐解いていくと個々の小さな処理に分解できるように、大きな改善も小さな改善の積み上げでなっている事を思い出します。

発表2:いまさら聞けない、テスト対象機種の選定方法

主にスマホアプリのテストをする際、どういった基準でテスト端末を選ぶべきか? というお話。

自分の主戦場がサーバーサイドエンジニアであるため、こちらはあまり刺さらず...

ただ、こちらの発表でもテスト計画の段階を手厚くし、デバイスの選定に必要な前提条件となる情報を集めるべきだという所は、前のセッションに通じる所がありました。

セッション中には語られていませんでしたが、資料ではスマホの持つ各種属性が事細かに説明されており、スマホアプリ開発に関わる人なら一読の価値があるナレッジ集になっています。これはすごい。

全体感想

QAエンジニアによる発表とのことで、完全にQA観点の勉強会でしたが、短い時間に濃厚なセッションを聞けて満足でした。

どちらのセッションでもテスト計画の重要性が述べられていました。特に開発者をやっているとテストは実装から考えがちですが、仕様からテストを考える癖はつけておきたい所です。

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