ふたつのこと

お久しぶりです
急に書きたいなと思ったことがふたつあったので久々にnote開きました。
思ったより長くなってしまったのでひとつだけ先に書きます。

私は姉が羨ましい

昔から私の憧れで、顔もめちゃくちゃ可愛い、ファッションセンスもいい(母親のお墨付きだったのでそれもあって余計に)、常に周りに人がいて友達が多い、死ぬ気で勉強していい高校へ行った、自分のやりたいことを貫き大学と専門学校の両立をした、とにかく全てが羨ましかった。

自分にないものを姉は全て持ってると思ってた。だから私は姉の洋服のお下がりを必死で貰ったり、姉が読んでたファッション雑誌を盗み見したり、姉が聴いてる音楽をマネして聴いたり、姉が読んでた本を自分も読んだり、とにかく一歩でも姉に近づきたかった。

今思えば一種のストーカーって言われても仕方がないくらい、私は姉のことを羨んでた。尊敬していたのかもしれないし、嫉妬していたのかもしれない。

姉のようになりたくて、母と渋谷の109に買い物に行くというので連れてってもらったこともある。
小学生だった自分には到底着れないような大人な洋服ばかりで、当たり前に私は買ってもらえるものがなかった。でも欲しかった。
そこで何かを買うことで姉と同等の立場になりたかったのかもしれない。姉と同じ建物の中の服屋で服を買うという行為で、私は姉と同列に並ぼうとしてたのかも。分からないけれど、何も買ってもらえず小学生なりに落ち込んだ記憶はある。

姉の影響で読んでたギャル雑誌のおかげで、私は絶対高校生になったらギャルになるんだと決めていた。

金髪にして、エクステつけて、髪の毛グルグル巻いて、制服着崩して、カーディガンの色も毎日変えて、可愛いリュックにルーズソックスなんか履いて学校行くもんだとそう思い込んでた。絶対109のココルルでバイトするんだと決めていた。
実際には私が高校生になる頃にはココルルも無くなっていた。制服なんて着崩せなかったし、ルーズソックスはまだ履いたこともない。
姉は高校生のころ、自由を楽しんでいた。髪の色をピンクにしてみたり、金髪にしたり、エクステをつけてきたり、日々の姉の変化を見るのが楽しかった。羨ましかった。

私は昔から結婚願望が強い方だった。とにかく結婚したい。子どもも産みたい。結婚式を挙げて、ウエディングドレスが着たい。
あまりそういったことに無頓着な姉が、結婚した。妊娠もした。
本当におめでたいことだし、心の底から祝福した。子どもに関してはまだ産まれてもいないのにもう何をプレゼントしようか悩むほど私は楽しみにしてる。

けど私は姉が羨ましい。

両親とリビングにいて、私が母親と無心で餃子を包んでいた時、父親が私の包んだ餃子を眺めていた。上手いんだな、と褒めてくれた。何回包んでると思ってるんだと私は返した。
それを聞いて母親が、
杏菜は昔からトラディショナルな形を統一して作ってくれるんだよね、お姉ちゃんだよ、クリエイティブな形を作るのは。
と返した。父親も、確かにそうだな〜お姉ちゃんはいつでも独創的だからな、と言った。

私は何も言わなかったけど、なんかずっと引っかかってる

決められた形を守るのもそれはそれでいいんだと思う。秩序正しく、決められた道に沿って。
ただ独創的で誰も思いつかないようなことをする、常識から外れたクリエイティブな才能が欲しかった。姉は、昔から周りの人を驚かせてきた。

姉になりたいわけじゃないけど、姉のような人間になりたい。19年経ってもこれだけがずっと拭えない

◯◯は◯◯、杏菜は杏菜だよ!と言われるのが昔から嫌いだった。すべてがすべてそうなわけじゃない。

似たような、同じようなところがあってそこからどう個性を発揮するかが人間の重要な部分じゃないかと思ったりもする。

あと5年後、わたしは今の姉のようになれてるだろうか
小さい頃からずっとこれを考えてる




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