人類がしっかり関係性をつくれるのは、150人が限界かもしれない。
「ダンバー数」って聞いたことありますか?
集団として「安定した関係を維持できる個体数の認知的上限」があり、人間の場合は150人ほどとされています。この数字がダンバー数(Dunbar's number)。
グループのメンバー数がそれを上回ると集団としてしっかり機能できなくなってしまうそうです。
イギリスの人類学者ロビン・ダンバーが提唱したものです。
一体なぜ、ダンバー数は150人なのか?
それには、動物の集団サイズは脳の新皮質のサイズに関係があります。脳のサイズが大きくなれば、集団のサイズも大きくなるんです。
・いまだに狩猟採集民として暮らす約20の部族社会では、氏族や村といった集団の平均人数は153人であることが分かった。
・アメリカで厳しい宗教戒律に基づいた独自の共同体を形成する「アーミッシュ」は、構成員の平均が110人で、人数が150人を超えると共同体を二つに分けてしまう。
なぜ霊長類は大きな集団を作ってきたのか?
最大の理由は、「敵から身を守るため」と言われています。
地上で生活する時間が長く、敵に出会うリスクが大きいサル(ヒヒ、アカク、チンパンジー等)ほど、集団を大きくすることが判明しています。
ヒトは個体での力も弱く、敵と遭遇しやすい地上で生きる生物だったので、集団をつくる必要があったんですね。
ヒトは昔から、集団を作って暮らしていました。
今は、確かに暮らしのリスク的には集団でいる必要は少なくなってきたかもしれません。でも、一人だけで生きていくことよりもコミュニティに属して生きていきたいのは、働き方やこれからのことに関して不安が常に付き纏い、これらを解消するためなのかもしれません。
敵は変わったけれど、今もずっとヒトは「集団」を求めているんだと思います。でも、その集団が大きすぎると居場所と感じられなかったり、居心地が悪くなるかもしれません。
安心のコミュニティに属すなら、定員が150人(ダンバー数)のところがいいかもしれないですね!
ネット時代に突入し、脳は進化して集団の人数は増えるのか...
楽しみですね。
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