見出し画像

感情がなぜ大切か、理屈で説明してみる。

ある程度は感性に任せて、直感的に生きた方がいいんじゃないかな〜と思ってます、特にこれからの時代は。ただ、これだけだと論理的にボコボコにされるので今回は「感情がなぜ大切か」を理屈で説明してみることにします。



🧠 最終決定権は、「ノリ」にある。

高校生のとき、ネットサーフィンでたどり着いた「Hibilog」というブログを読んで、ノリで世界一周の旅に出ることを決めました。

そのブログの運営者である青木優さんは、現在は「MATCHA」という訪日メディアを運営されています。その青木さんが星のリゾート代表星野佳路さんに株主インタビューをしている記事の内容が、すごく良かったのでぜひ読んでみてください。

(読めばわかるんですが)記事タイトルにあるように「なぜ出資してくれたんですか?」という問いに対して、星野さんの答えがこちら。

ーなぜ決めたか?
相性やノリが合うと思ったからです。あまり比較はしませんでした。仕事というのは、人と人とのものなので。契約を結んだとしても、合わないなと思ったらダメですよね。意外とノリって大事なんですよ。
やっぱりね、みんな理屈で決めたがるんです。理屈で決めるとみんな同じ選択になる。そこに競争優位性はありません。今、ホテルが過剰に増えていることも同じで、頭がいい人が同じ数字を見て、同じ判断をしているからこうなっている。
最低限外さないための理屈であって、最後に決めるのは理屈じゃないところですよ。

最後は、ノリ。
理屈で決めるとみんな同じ選択肢になってしまう。
理屈は、最低限でOK。自分の感性に任せてみる。



🧠 直感をバカにしてはいけない。

「直感で決める」というのは、脳科学者もバカにできないと言っています。

この記事には、事故にあってしまった方の判断力の話が載っています。

言語能力などに関わるIQは、事故の前後で変化がなかったようですが、脳の中で感情に重要な役割を果たす前頭眼窩皮質(ぜんとうがんかひしつ)を損傷してしまったそうです。

その結果、日常の些細な意思決定すら難しくなってしまったそう。

IQに問題はなくても、感情に問題があると意思決定ができない。「決める」というのは、根本的に感情が担うものなのです。

結婚式の例も挙げられています。

最終的に決めるのは相手のスペックではなく、「この人だ」という思いです。「こっちにするぞ」と決定する感情の力は、私たち生き物が太古の昔から生きるか死ぬかの判断を延々と続け、そこで蓄えられた重要な意思決定の能力なのです。



🧠 感情は、ドーパミン分泌とも密接に関係している。

大脳辺縁系の「海馬」が主に記憶を司っています。
記憶のプロセスは、ざっくりこんな感じ。

① ご褒美をもらう(またはそれを期待して行動する)
②  神経伝達物質「ドーパミン」が分泌される
③ 脳の組織である「扁桃体(へんとうたい)」が刺激を受けて震える
④ 扁桃体が喜怒哀楽や快感・不快といった感情面の情報を海馬に伝える
⑤「これは長期記憶せねば!」と判断され、情報が脳に記憶される

つまり、ドーパミンの分泌によって記憶がなされています。

さらに記憶以外にも、ドーパミンの分泌は やる気・意欲・集中力 UP などにもつながると言われています。(「扁桃体」が震えていると、やる気にブレーキをかける脳の組織「側坐核」が活動できなくなるというのもやる気持続につながる要因だそうです)

では、ドーパミンが放出される条件「ご褒美をもらう」とは?

ポジティブな感情が生じることによって、ドーパミンは放出されると言われています。例えば、この作業が終わったら美味しい料理を食べに行く!という「ご褒美」を設定したとき、楽しい・ワクワクと言った感情が生まれますよね。こういう感情が生じたときがドーパミン分泌タイミングのようです。


☝️ 上の精神科医による記事では、報酬(ご褒美)の設定以外にも、

・音楽を聴きながら作業する
 → ワクワクする音楽
・ドーパミン生成に必要な栄養素の摂取
 → 主にタンパク質
・新しいことにチャレンジすること&創造的なことに没頭すること
 → 脳を刺激して活性化させる

などもドーパミン生成にとても有効だと書かれています。


☝️ この記事では、大人と子どものドーパミン分泌例が挙げられています。

〈子ども〉
何かが出来るようになると
→ 周囲の大人から褒められる
→ ポジティブな感情が生じる ex)嬉しい
→ 「ドーパミン」を分泌される
→ どんどん上達&記憶できる
→ 良いループが続く

〈大人〉
新しいことができるようになる機会が少ない
→ 褒められる機会やポジティブな感情が生まれにくい
→ ポジティブな感情が生じない
→ 「ドーパミン」を分泌量が減少
→ ぜんぜん上達&記憶できなくなる
→ 脳の退化/やる気もだんだん起きなくなる


こうして見ると、ドーパミンの分泌は、次のアクションを起こすかどうかに大きく影響しています。新しい経験をして、その成功体験を通して、ポジティブな感情を生むことがすごく大事に思えます。子どもはすごい。

大人は「ドーパミン」が分泌されるような嬉しい、誇らしい、わくわく、どきどき、楽しいといった感情が生じる経験を意図的につくる必要があり、そうした経験を多くしている人ほど新しいことを覚えることができ、前向きな行動を起こすことが出来るため、いくつになっても新しい仕事をおぼえられるし、時代の変化にも対応していきます。


🧠 まとめ

今回は、日本を代表する経営者の話、脳科学者の話、感情活用研究家の話を元に、感情がなぜ大切かを理屈で説明してみました。

まだまだ理屈で説明しきれない部分はたくさんあるんだろうけど、これからの時代を生きる上で感情を押し殺して理屈だけで決定するというのは逆にリスクなのかもしれないな、と思います。

「バイブス」とかってなんかふざけた言葉のように聞こえますが、本当は大事なんでしょうね。最低限の理屈の元に、直感的に「これだ!!」と思ったものを選択できるように、感情を大切にして生きていこうと思います。








この記事が参加している募集

サポートももちろんすごく嬉しいですが、SNSでシェアしていただくと超喜びます!Twitterシェアしていただける場合、@seiyaaa_8)でメンションもらえると助かります🙇‍♂️