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Re-Vive training camp 2023に参加して

1/28, 29に富士市で行われた「Re-Vive training camp 2023」に参加してきました。

興奮冷めやらぬうちに、感じたことを文章として残すことで、自分自身を刺激し続け、新しい自分へと昇華させていけたらと考えています。

■ Re-Vive training campとは

理学療法士で、JARTA認定講師の真木 伸一さんが主催する、年1回のトレーニングキャンプ(合宿)です。

このトレーニングキャンプに集まる人はさまざま。体のことを専門的に扱うトレーナーの方や、身体表現を追求するダンサーの方、理学療法士やアスリートなど、本当に多様な人たちの集まりです。参加資格は「動きたい気持ちのある人」だけ。動かせるレベルの上下は存在しないし、やりたい気持ちがあれば十分。簡単なことから難しいことまで、全部チャレンジ!できなかったことができるようになる喜び!これをご参加いただく全ての方に味わっていただきたいと思っています。

2日間で「知らなかった自分に出会える体験」をしてみませんか?

真木 伸一:トレーニングキャンプ2023より

https://note.com/revive_macky/n/n614f436ff6fc

以前、膝について調べまくっていたときに、真木さんの動画を発見し、「すごいイイことをいう人だな。。」と思い、それがきっかけでこのキャンプのことを知りました。

2019年に指圧学校を辞め、独立開業して4年ちかく全く運動せず、10kg太ってしまった私。
そろそろなんとかしないとまずいぞ。。と思っていたときに、このイベントを知りました。

もともと、私は内向的な人間で、知らない人の中に飛び込んでいくのはあまり得意でないのですが。。
でも、勇気をもって申し込んでみました。

「素敵な環境の中で、素敵な人達から影響を受け、運動脳を刺激したい」
というのが、その目的です

<1日目>

富士山のふもと「エスプラット フジスパーク」へと赴きました。

会場の体育館は冬の冷たい空気でみたされ、程よい緊張感と寒さで心身がピンと張りつめた感じです。

■ オープニング

オープニングでのびっくりするような真木さんの登場のしかた。

内容は書いても、そのときの感覚は表現しきれませんが、自分が緊張していたことを一瞬、強制的に忘れさせられました。キラキラしたような登場ではありません。身を挺した勢いと笑いを誘う登場です。いや。。笑いというか、完全にもっていかれたって感じです。

そして、さらに強制的に「ビリーズブートキャンプ
寒さと緊張ってなんだっけ?というモードにいつのまにかなりました笑

心身ともに温まったところで、参加者を4チームに分けてのプチ運動会
・背中でボール挟みレース
・⼿押し⾞&肩担ぎレース
・超⼈レース
・駆け⾜跳び(縄跳び)リレー
の4種目を競い、楽しくアイスブレイクが行われました。

ここから、講師の方々によるトレーニングセッションが開始です

■ ダンサー専門トレーナーのKouさん
「古典ヨガ」

古典ヨガの実践

華々しいオープニングと対称的な、とても静寂な時間の中、自分の心身と向かい合います。

スキューバダイビングのように、自分の内面へと潜っていき、時間のたつ感覚が変化する感じ。窓からさす光が眩しく美しい。

そんな静寂の中、こころに沁みいり、やわらかく共鳴していくような、大切な何かをいただいた感じがしました。

■ Masaさん
「Art of Innovation メソッド作りにおける0 → 1の原理原則」

https://www.instagram.com/shinobi_mover

Art of Innovation メソッド作りにおける0 → 1の原理原則」

これは座学から始まりました。
決まり切った手法や、真似をして生きるのではなく、イノベーターとして新しい価値を創造し、コンテンツホルダーとして世の中にその価値を広めていくための成功哲学を教えてもらいました。

① Core Value

根本的な価値観や理念、原理原則。まずはこれをしっかりと確立させることから始める。

<IKIGAI>

そのコアバリューを発見し、確立するために役立つのが「IKIGAI

IKIGAI

茂木健一郎さんの「IKIGAI」という本が海外で高く評価され、IKIGAIという言葉は、そのまま海外でも通じるようになっているみたいです。
好きなこと、得意なこと、お金になること、そして必要とされていることが合わさるところに、「IKIGAI」がある。そして、それが ① Core Value へと繋がる

※ 私の場合は、上図に自分のことをあてはめて、今、自分が行なっていることが「IKIGAI」であるという感じがしていますが、茂木さんは「IKIGAI」を見つけるためには以下の5つの柱が大切と説いているようです。本を読んでみたいと思います

柱1:小さく始めること
柱2:自分からの解放
柱3:調和と持続可能性
柱4:小さな喜び
柱5:今ここにいること

IKIGAI: 日本人だけの長く幸せな人生を送る秘訣 | 茂木 健一郎, 恩蔵 絢子 

<ゴールデンサークル>

サイモン シネック: 優れたリーダーはどうやって行動を促すか | TED Talk

ゴールデンサークル理論はサイモン シネックが提唱したビジネスやリーダーシップの分野においての考え方です。成功する組織やリーダーは、自分たちが「なぜ」それを行うのかの理由を明確に理解し、その目的を常日ごろから顧客や従業員に伝えていることを彼は発見いたしました。

「What 何をしている」ではなく、「Why 何故している」かが大切であるという理論です。
根本に流れる理念や想いを伝えることで、共感が生まれ、人のこころを動かすというものです。

一般的な企業、もしくは人は何かを伝えるときに「What(何を)→How(どうやって)→Why(なぜ)」という順番で説明することが多いとされます。商品やサービスの魅力を説明し、どのように使うかを説明する。「なぜ」その商品をつくったかというのは、むしろ説明されないことのほうが多いと思います。

サイモン シネックのゴールデンサークル理論では、「Why(なぜ)→How(どうやって)→What(何を)」の順番で説明することにより、人の心を動かすことができるとされています。(Appleが代表例)

私も自分自身のことを説明するときにいままで行なってきたことと、ゴールデンサークル理論で説明した場合を図示してみました。

ゴールデンサークル理論(イノベーターとしての発信)

私はもともと、指圧学校にて指圧師の教育に関わっていたこともあり、いまでも指圧師全体のレベルの底上げができたらと考えています。
あん摩マッサージ指圧師は医療系の国家資格でありながら、チーム医療で考えれば全くの蚊帳の外、相手にもされていないのが現状です。

あマ指と鍼灸は同じ教科書を使っているので、従兄弟のようなものと考えています。なので、私は「あはき師」全体が、より解剖学を詳細に理解することで業界全体の質の向上に寄与できるという理念で日々行動しています。

Masaさんの講義をきっかけに、私も「何故」をもっともっと伝えてもいいと思いました。そのフェーズに来たのかもしれません。

② Archetype 原型

自分自身が伝えたいこと、実現したいことを成し遂げるための「骨組み」となるものをいいます。
私にとっては、
・指圧
・解剖学
・Mac
・教育
の4つが柱となっています。

③ Core Practice コアプラクティス

Archetypeが「骨」であるなら、Core Practiceは「肉」。Core Valueを実現させるのに、どのような具体的手法を用いるかを表します。
私の場合は、例えばIllustrator や Photoshop、InDesignをつかった資料作成スキル。FinalCutによる動画編集、InstagramやTwitterでの情報発信(ファネル構築)、YouTube、note、Peatixを用いたオンラインセミナー、Amazon POD出版、指圧セミナーなど。

④ Interrelation 相互関係

ArchtypeとCore Practiceを有機的に結びつける

⑤ Target ターゲット

ターゲット層を明確にする

⑥ Benefits ベネフィット

いくら良いものを作ったり、提供しているからといって、それが「伝わらなければ」何にもならない。
提供するメソッドから得られることを明確化して、共感を呼び起こすような「響く」一言を見つけることが大切。
人の人生を時には変化させるような、そんな「一言」を武器に、世の中に発信してく。自分は世界に少しでも変化を与えられる、そんな信念をもとに「変わりゆく日常の中で常にアップデートしていく」ことがイノベーターの条件である。

そんなことを教わりました。

座学の後、これらのことを「紙におこして」、小グループで発表するワークがありました。

Art of Innovation (黒澤の場合)

私は元々、バックパッカーで延べ3年以上アジアを旅していました。
旅の中で、中国の寺で太極拳を修業したり、タイでタイ式マッサージを住み込みで習ったりしたことがきっかけで、今の道に進みました。
そんなこともあり、人生でもう一度バックパッカーをしたいという目標があったりします。
指圧は、日本では「ふーん、指圧ねぇ。。」って感じですが、欧米ではヨガ・太極拳・気功・指圧はエネルギーワーク的なものとして扱われることが多く、いきすぎた西洋物質文明に疑問を感じているような人々が追い求める、オリエンタルでクールなものという印象です。
私は二次元的に決められた圧点をおす指圧から、解剖生理を中心とした理論と三次元的なアプローチにより指圧療法のレベルを引き上げて、世界に貢献したいと、けっこう本気で考えていたりします。そして、そこに押圧動作の動きをより洗練させるための「movement」というキーワードが加わりました。

浪越徳治郎は「指圧で世界平和」という言葉を残しています。
今の世の中、「世界平和」なんて言ったら、それこそ頭の中がお花畑みたいに思われそうです。
ですが、私はもう一度「指圧系バックパッカー」として世界を旅して、出会った人々に片っ端から指圧して、その様子を動画にのって、YouTubeに流して「指圧で世界平和、わっはっは」って親指を立てて言うのが、夢だったりします。

■ Masaさん「Movement Fundamental」(帯をつかった協調のワーク)

Movement Fundamental

Kouさんの(瞑想的な)ヨガ、Masaさんの座学と自分自身の内面との対話の時間が続いていましたが、ここで身体をつかった他者との協調のワークが入りました。帯を輪っかにして、その張力を一定に保ちながら動き続けるというワークです。相手がひっぱれば、自分はその分ついていき、自分がひっぱれば相手がその分ついてくるという感じです。太極拳の推手の練習に少しにているなと感じました。

■ 真木さん「Combat Preparation」

このキャンプの主催者である真木さんのセッション。いろいろな動物の歩きを真似する体幹トレーニングと、ラグビーやアメフトで使われるタックルの身体の使い方や、のし掛かられたときに脱出する方法を教わりました。

これぞトレーニング!って感じ。むっちゃキツかったです。
いかに自分の身体が鈍っているかをまざまざと見せつけられた感じです。
動けないし、ぎこちないし、遅いし。。

それにしても、皆さん、トレーナーの方が多いので身体能力が高い高い。

身体操作において、ほんとすごい人達の中に入ったという感じです。
それでいて、みんなフレンドリーで、オラオラ感が全くないというか。
素敵な人達にかこまれて、運動能力低い私も、楽しく身体を動かすことができました。

みなさんとても素敵な人達でした!

■ お風呂:大浴場

丸一日みっちり身体を動かしたあとの、大きなお風呂はほんと最高。
こころも身体も、解き放たれる瞬間です。

■ 夕食:BBQ

「エスプラット フジスパーク」はスポーツ総合施設として宿泊施設も兼備しているところです。BBQの肉の多さにはびっくりしました。牛肉もでっかい厚切りステーキそのままですし、豚肉も厚すぎて予めハサミで切ってやかないとなかなか火がはいらないほど。そしてビールの醸造施設もあり、美味しい地ビールが飲み放題

参加者同士の話もはずみ、とても楽しい夕食でした

■ ナイトミーティング

これで夜は終わりではありません。楽しい楽しいナイトミーティング。
夜の飲み会ですね!
このタイミングで一人ひとりの自己紹介がありました。飲みきれないほどのお酒や、それぞれが持ち寄ったおつまみとともに、いろいろな人と言葉を交わしました。

<2日目>

■ Morning Practice with Masa

快晴の空の下、野外でMasaさんによる気功のプラクティスを行いました。
懐かしい感覚。旅をしていたときは、毎朝太極拳をしたり気功をしたりしていました。

日本にもどり、四角い部屋、人工物にかこまれ、仕事に行き、帰り、晩酌して寝る。そして、また起きて仕事に行き。。

そんな日常のなか、自然の中で自分と向き合う時間をつくることなど、いつしか忘れてしまっていました。

心地よい空気のなか、動くこと。動きを洗練させていくこと。
そんな、当たり前の大切さをまた思い出させてくれた。そんな感じがいたします。

■ 清水 喬さん 「カポエイラ」

講師の清水 喬さんのもつ、やわらかい雰囲気。あ、この人素敵と思いました。

カポエイラは、足技をつかう踊りのような格闘技ということだけしか知りませんでした。ここでもやはり、身体鈍りまくりの全然動けない自分を思い知らされました。

足の運びや側転などの動きをひととおり練習したのち、相手と向かい合い動きをあわせる、調和させるという時間がありました。

そして、最後に輪になってみんなで手拍子をあわせながら、楽器のリズムとともにカポエイラを対面でおこないました。これは「ホーダ」といい、ユネスコの無形文化遺産に登録されているとのこと。カポエイラは相手をとても尊重するという哲学を知り、とても新鮮な感動を覚えました。

こんなピースフルで温かい気持ちの中、人と人とが向かいあい、リズムとともに楽しむ。なんて素敵な文化なんだと思いました。

■ バスケ

最後はみんなでバスケ。
中学校のときはバスケ部だったのですが、ほんと自分が思っていた以上に、まったく動けない。

でも、子供の頃にもどったように、心から楽しく時間を過ごすができました。

■ Campに参加して

「動けない」ということがわかり、
心から「動けるようになりたい」と思えたことが収穫です。

かっこよく動く人達を沢山みました。
素敵な人達と沢山出会えました。
本物の人達。それぞれが堂々としていながら、それでいて雰囲気は柔らかい。

自分自身と向き合い、他者と向き合う時間。
とても大切な事を学び、多くの刺激をもらうことができました。

「素敵な環境の中で、素敵な人達から影響を受け、運動脳を刺激したい」

そう思い、勇気をだして参加したトレーニングキャンプ。
素晴らしい機会を提供していただいた主催者の真木さん
そして、講師の方々
参加された全ての方々に、心より感謝を申し上げます。

ありがとうございました。
また、来年も参加したいと思ってます!


私の知識やスキルなどが、どこかの誰かのお役に立てることはとても嬉しいことです。ありがとうございます。