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みる、きくを味わう。

我らがあなぽこ社の
料理探検家の人が調理師の卵の皆さんに食材の色についてのワークショップをやったそうで、人は色を食べているという感想を持ったそうです。

そこで、思い出しました。きく事にも関係しているのですが。
共感覚のことです。一つの感覚の事に対して連鎖して別の感覚も呼び起こされる事と言えばいいのか。

人によっては、音に色が付いていたり、数字に色が付いていたり。色ばかりではなく、音からザラザラしたり、ツルツル、すべすべといった触覚。色から味覚が呼び起こされたり。
視覚、聴覚、触覚、味覚のクロスが行われていて、色んなパターンがあるそうな。

有名な話しでは、あるクラシック音楽の指揮者が演奏者にもっとピンクを増やしてと言ったとか。ただ、音にに対して色の共感覚は人によって違っていて、一つの音に対して色が決まっているわけではないようですね。ドの色が白の人もいれば、ピンクの人もいると。見えない人には?だし、見える人にも違う色なら?ですね 笑。

小学低学年の生徒さんとコード弾きながら何色に感じる?ってやったりするとみんな面白い答えをします。ただ、音色っていうくらいではっきりと色がみえなくても何となくその感覚はありますよね。悲しい和音とメロディがあったら明るい色は選ばない。感覚的には聴覚と視覚なので担当部署は違うんですが。色というか明るさ、暗さになるのかな。ザラザラした音とか触覚だし、スイートなソウルといったら甘いわけで味覚ですよね。

小さい頃はみんな共感覚で、大きくなるにつれてその感覚が失われていくという話もあります。それが大人になっても残っているのが共感覚なのかな。ことばの獲得とも関係しているんだろうか。ことばって分割するってあなぽこポッドキャストでも話してましたっけ。

でも、ことばって文字という視覚にもなるし、声に出せば音にもなるわけで共感覚とも言えそうです。

世界があってそれは一つなんだろうけど、それを色んな感覚に分割して世界を把握している。でも元々は一つなんで共感覚のようなことになるのでは、と思うのです。

共感覚は一つの感覚が他の感覚に広がっていくイメージですが、逆に沢山の情報が一つの感覚に凝縮していくのもあるのかな。

ある全盲の方が舌をチッチッと鳴らしながら自転車!に乗りながら森の中を走り抜けるのを見た事があります。チッチッという音を反射させてソナーのようにして情報を得ているんですね。

盲目のギタリスト、ジェフ ヒーリーはギターを膝の上に横に乗せてキーボードのようにしてギターを演奏します。その独特の演奏はきっとジェフにとっては試行錯誤はあっただろうけど、自然な成り行きだったのでは。視覚がなかったからこそできたのでは、と思います。
でもきっと色の感覚あったんだろうな〜。スティービーワンダーの歌詞には色がよく出てきます。

音楽の人西村でした。

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