出産後に赤ちゃんがNICUで過ごして良かったこと

読んで欲しい人

【早産や先天性疾患等で、新生児をNICUにお預けする予定もしくはお預け中のご両親】

に読んでもらえたらなと思っています。生まれてすぐ、我が子と離れ離れになるのは、断腸の思いです。私も辛かったです。できることなら、新生児の赤ちゃんと一緒に過ごしたいのはどのご両親も一緒かと。

でも、生まれてきた赤ちゃんにとってNICUで過ごすことがベストである間は、ご両親も良い面に目を向けてみてはいかがでしょうか。

1)自分の赤ちゃんを色んな人に可愛がってもらえる

私がNICUで会った先生や看護師は、どの赤ちゃんにも優しく語りかけ愛情を持って接してくれていました。小さな命を預かる仕事を選んだ方々なので、やはり赤ちゃんや子供が好きなのでしょう。

「可愛いねー」と毎日のように声をかけてもらっていた息子。親の私も、そばで見ていて、自分に言われているようなくすぐったい気持ちでいました。

自分の子供に可愛いって言われるのって、自分自身が褒められるより嬉しくないですか?世の中のお父さん、お母さん!

赤ちゃんが生まれたてホヤホヤのうちに、沢山の人に可愛いがってもらえるのは、NICUで過ごす特権です!

2)育児がいちばん大変な時にプロに助けてもらえる

病院によるかと思いますが、私の息子がいたNICUでは、通常両親は制限なくNICUに面会に行くことができました。(丁度お世話になっていた期間は、新型コロナウィルスの影響で、制限が設けられていましたが。)

NICUにいる間も、赤ちゃんに授乳をしたり、オムツを替えたり、抱っこしたりすることができます。赤ちゃんにとって、両親が必要だからです。

赤ちゃんが第一子の場合、お父さんとお母さんにとって育児ははじめて。わからないことばかり。赤ちゃんに何かあったらどうしようと気が気でもない時期ですが、NICUでは看護師の方が24時間ついています。安心です。そして、困っていれば、看護師が助けてくれます。

私は、息子が生まれてから4日間、初乳が出ませんでした。その間、母乳育児に詳しい看護師の方が、おっぱいマッサージの仕方を教えてくれたり、授乳と搾乳のアドバイスをくれたものです。根気強く息子におっぱいを吸わせつつ、同時に搾乳も続けていると、やっとおっぱいからはじめての母乳が顔を出しました!

もし、自宅で育児していたら、母乳が出ないと諦めてしまっていたかもしれません。毎日NICUで看護師に励ましてもらえたのは大きかったです。

育児で一番大変である新生児の時期に、プロの看護師がついているのはかなり心強いと思いませんか?

3)プロの技を盗める

上記の続きになりますが、NICU滞在中に、新生児を扱うプロである看護師たちの技を徹底的に盗みましょう!彼・彼女達は、赤ちゃんをあやしたり、泣き止ませる技を持っています。

私は、NICUで看護師におくるみの巻き方を教えてもらいました。息子は、夕方になると、ぐずることが多いのですが、おくるみをすると、泣き止むことが多いです。

また、NICUでお世話になっている間、息子がなかなか泣き止まない時に、ふとやって来たベテラン看護師。彼女が、息子の鼻スジを撫でると、息子が一瞬で泣き止むという奇跡を起こしました。まさに神の手。

この場面に遭遇してから、夫と私は、事あるごとに息子の鼻筋を撫でるようになりました。毎回泣く時に効くわけではないけれど、息子はここを撫でてもらうのが好きな模様。

こういったプロ看護師が持つ技を、NICUで赤ちゃんを預かってもらっている間、間近で見れるのです、親達は。その技、盗ませてもらいましょう〜。

終わりに

大変な仕事なのに、いつも優しく接してくれた看護師の方達。彼・彼女達に対するありがたい気持ちは溢れんばかりあって、事あるごとに「ありがとうございます。」と伝えていたのですが、

「ありがとうはいらないよ。だってこれが私の仕事だもの。」

と言われたことがありました。格好良すぎる。NICUには、このようにあたたかく我が子達に接してくれ、両親の味方になってくれる人たちがいます。


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