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建築と私

中学生の頃、漫画を描く友達につられ漫画を描いていたものの、途中から人物を書くよりも背景の家や建物を書くほうが楽しくなった。

思えば、中学時代はいろんな本を読んでいたが、その中でも妹尾河童氏の「覗いた」シリーズは好きだった。彼が訪ねた国や地域の様子を描いたり、泊まったりお邪魔した部屋の中を俯瞰して描いたものである。

この本や漫画をマネしていろんなパースを書いては「こんな家が作りたいなあ」「部屋はこうだったらいいのになあ」などと思っていた。

そうして、高校生になるころには建築というものに興味を持つようになった。大きなビルは興味がなかったが、いかに家の中を過ごしやすい空間にするかというのには興味があった。大学は建築を学ぼうと思っていたが、いくつかの理由から結局工学部(建築学科)には進まなかった。

そして、数十年の時が過ぎた。

30代も後半になり、子どもも大きくなり、狭い賃貸で暮らしてくことが厳しくなってきた。

そうして、また建築というものに興味を持ち始めた。

まずは家の中の収納という事で、今年の夏、「整理収納アドバイザー」の資格を取った。新しい学びというより、自分が片付けなどでやっていた事に間違いがなかったなと感じられたのがよかった。

それから、以下のような建築に関する本を複数読んだ。

これらは、主に建築学科の学生向けに書かれたものだが、家に興味がある人が読んでも十分面白い本であった。

そうして今、家を作りたいなあ、家を作るならどんな風がいいかなあと妄想している。

本当に楽しい。

そんな中、歩いて1分ほどの家が売りに出された。

広い庭があり、価格も手ごろだった。

夫も「いいじゃない」と言ったので、不動産屋に電話したが「もう先客がいて…」と断られてしまった。

ただ、この家はちょっと特殊な家だったことを、この話をした銀行員や会計士から聞いた。手ごろな価格には理由があったのだ。

建築には興味があったものの、家を建てるうえでの土地や建築に関するルールには知らない事に気が付いた。

家を建てる、というのは単純ではないらしい。

「家は3回建てると満足するものができる」と言うらしいが、我が家にはそんな余裕はないので、できるだけ1度でいい家になるようもっと建築に関する勉強をしてみようと思う。



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