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周りの空気が読めないなら、自分で風を起こせばいい。

私は子どもの頃から、他の人にはあるのに私にはないものがあると思っていた。クラスみんなが笑っている中で、何が面白いのか理解できずに一人でポカンとしてたこともよくあった。普通の人が普通にできることをできるようになりたくて、必死に努力していた。常にいろいろな音がうるさくて、静かなところに行きたかった。

友達がいないわけではなかったけれど、一人でいるのが好きだった。変だとか変わってると言われるのが日常だった。何かを始めても集中できなかった。

でも、何かをやりだすと、周りの音が聞こえなくなるくらいに集中することもあった。集中しすぎて、気がつくと何時間も経っていた、なんてこともよくあった。

惨めで、生きづらいし、苦しかった。普通の人みたいに、普通に生活したかった。

でも、ある時から私は普通じゃなくていいんだと気付いた。みんなと同じじゃなくてもいいんだと気付いた。一人でもいいんだと気付いた。バカにされても、バカにされていればいいんだと気付いた。

普通じゃなくて何が悪い。私は私だ。

一生懸命頑張ってきたことを、私は知っている。
悔しくて何度も泣いたことを、私は知っている。

それでいいじゃないか。

できないことはできないから、フォローを誰かに頼めばいい。その分、できることを精一杯やればいい。

周りの空気が読めないなら、自分で風を起こせばいい。
小さなことが気になるなら、大きなことをすればいい。

他人の評価なんてどうでもいい。
でも謙虚であれ。自惚れるな。
ダメな日があってもいい。
でも頑張ることをやめるな。
こだわりは武器に変えればいい。
でも他人と比べるな。

自分で自分を裏切るな。
自分だけは自分を信じろ。

他人なんてどうでもいい。
結局、自分を決めるのは自分。

私は、決して上手に生きているわけでもないし、
成功者でもない。

ただ、どうにもならないことは悩むのをやめて、
どうにかできることを頑張っているだけ。

今はADHDが理解されつつあり、そのぶん誤解もあり、
やっぱり生きづらくて苦しいんだけど、
自分が生きやすくなるように
自分で自分の首を絞めるのはやめた。

どうせなら、苦しい顔をしてるより、
笑っているほうがいい。

ああ、こんなもんかって、
またやっちゃったなぁって、
そんなことばっかりだけど

それでも、やっぱり生きなくちゃいけないんで
何度でも転んで、何度でも失敗して
泥だらけになっても、笑って頑張っていれば
少しずつ結果がついてくる。

小さな積み重ねが、誰に評価されなくても、
自分の力になり、自信に繋がる。

支離滅裂で、下手な文しか書けなかった私でも、
少しずつ誰かの目に止まり、誰かに気付きを与え、
誰かの心を少しでも動かしてる。

普通の人が普通に持っているものが、私には無い。
それは言い換えれば、
他の人が持っていないものを私は持っている、ということだ。

それは私の武器となって、
これからも私の人生を切り開いていくだろう。

だからといって、
他のADHDの人も私と同じように、とは言わない。
その人にはその人の辛さがある。苦しみがある。
私はその人の辛さも苦しみも知らない。

ただ、自分で自分を苦しめるのはやめていいと思う。
それで立ち止まっていては、
自分の人生の目的地を目指せないから。
できないことを嘆くよりも、
できることを一つでも多く見つけて、
自分で自分を認めて、
すこしずつでも前に進んでほしいと思う。


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