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いつでも誠実でいること。それがきっと身を助ける。

久しぶりに、仕事で嬉しいことが。

心からは納得していないけれど、でも組織(上長)に言われてそのとおりにしなくてはならないことがあった。
一応、状況の説明と、私は反対にこう思うのですが、というちょっとした議論はしたものの、やはり経験と見識と、この組織のことを良く分かっている上長の言うことにはそれだけの説得力もあって、最終的には「なるほど。そういうものなのね。了解。」という気持ちで前に進めた。

ところが、ある時点でその指示とは真逆のことが「正」となった。
それを「正」としたのは、先方から結構辛辣な指摘を受けたことがきっかけで、判断したのは上長自身。

私は正直くやしかった。
この組織に対する、普段からの不満も相まっていたことも…正直ある。

だから、本当の気持ちは「私は始めからこっちが正しいと思ってた!上長にもそういった。けど聞き入れてくれなかったじゃん。新人だと思ってナメやがって!!」

けど広報に関する判断っていつでも迷うものだし、マニュアル通りにはいかない。状況や相手次第で答えが変わってくることもある。昨日まで正しかったことだって明日は違うかもしれない。

それに、担当として進めていた私にも、もっと上長と先方とコミュニケーションを取って、自分が正しいと思う方に導く方法もあっただろうし、他部署に意見を求めてみるという方法も提案できたかもしれない。だから一方的に上長を責めるわけでもなく、自分としての仕事の仕方を考えさせられるきっかけになったのも事実だった。これも本当の気持ち。

だから先方には、今の私の思うことを素直に伝えたんです。
本当の気持ち①「だって部長がそう言ったからさ!仕方ないじゃん!私はそう思ってなかったし、私のことは悪く思わないでよ~!はじめからこっちが正だと思ってたんだから!」は飲み込んで
本当の気持ち②「私の力不足、コミュニケーション不足でした。今後の自分の判断や仕事の仕方について考えさせられる意見をありがとうございました」と。

そうしたところ、先方から「感動した。私はこの世界で長いので、あなたがひとりで判断したことではないのはよく理解している。それなのに、あなたは責任を逃れるコメントを全くしない。素晴らしい。これからもよろしく」的なメールが届いた。それはそれは、きっと打つのにも時間がかかっただろうというようなボリュームでお返事をくださった。

私はとても浅ましい人間なので、本当の気持ち①は、どうしても頭に浮かんでしまう。
けど、一旦落ち着いて、なにかを人のせいにするのではなく、自分にできることを前向きに考えること、それは一言で言えば謙虚でいることなのかもしれないけれど、人に対して誠実に接する、働く、生きる、ということの大切さを改めて実感する出来事でした。

もどかしいことや、納得いかないこと、苦しいこととかがあっても、嘘をついたり人を騙そうとしたり、自分をあるまま以上に良く見せようと思うことは絶対にやめよう。そして素直に心を人に開いていこう、と思ったのです。





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