自炊と力の抜き方

自炊をサボると生活がガタついてしまうことに最近気がついた。

地元を離れて一人暮らしをしている。毎月決まった額でやりくりしなくてはならないので自炊が多めである。料理経験はほどゼロだったが、流石に実家を出て2年目ともなるとできるようになってくる。料理はちょっと面倒だけど嫌いではない。

この、ちょっと面倒なことを毎日続けるのはかなり大変だと痛感する。

週末に時間があれば作り置きをしたりするのだが、課題なんかに追われているとなかなかそうもいかない。ひとりだし、と思って適当に済ませてしまうこともある。これではいけないな、と思いつつも腹が膨れれば平気だったからだ。

しかし徐々にこのズボラさは体に影響を及ぼしてくる。なんだか身体が重くて寝起きが良くなかったり、バテてしまったり。そんな状態だから自炊をしようという気も起きず悪循環が始まってしまう。自分を律することがまだまだ出来ていないなとつくづく思う。

以前の私はこのことをひどく責めていた。なんで出来ないんだ、出来ている人もいるのに、と。だがこんなことをしていても気分は落ち込むばかりで何も良いことがない。だから私はサボっても大丈夫な用意をすることにした。

この方向転換は案外うまくいった。例えば洗い物が少なく済むような工夫をしたり、温めるだけで食事にありつけるようにしたり。それゆえの作り置きだ。

他にも、インスタント麺をいろいろストックしている。

実はなんとなくカップ麺を食べることに後ろめたさがあった。実家ではもりもり食べていたのだが、一人暮らしをしている人の食事がカップ麺、というのはどうしても不健康に聞こえてしまうからだ。しかしカップ麺を避けた先で適当な食事をして本当の不健康になってしまっては元も子もない。それに、インスタント食品はどれも企業努力の結晶である。その努力はあやかるためのものだとも思う。

インスタント麺は実に種類が豊富で、味も美味しい。地域差があったり、期間限定商品があったり、ラインナップが変わるのも楽しい。まだまだ食べたことのない定番商品なんかもあってワクワクする。

特に未知だったのはカップ焼きそばだった。

実家でストックしてあったのは日清焼きそばU.F.O.だった。あの丸いカップの印象がすごく強かったのだが、店に行って見てみるとカップ焼きそばのカップは四角いのが多い。見たことはあるものの食べたことのないものも多く、明星一平ちゃんなんかは19歳になって初めて食べた。ペヤングやごつ盛りソース焼きそばは見かけるもののいまだに食べたことがない。食べずに色々は言えないので食べてみようと思う。楽しみだ。

誰かの努力に手間を肩代わりしてもらっている、とよく思う。インスタント食品も、冷凍食品も何でも食べる。もちろん自炊もする。上手く力を抜きながらやっていかないと私は手詰まってしまうとわかったからだ。何よりやっぱり自分に合った生活様式を見定めることが重要なのだろう。

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