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寝る前のメモ。


導かれるように、というと大げさかもしれないけれど、PC越しに入ってくる夕日がとても眩しくて、なんだか「今すぐ霧のテラスに行かねば・・!」と駆り立てられるものがあった。

水の張った田んぼが水鏡になっていて、夕日が反射して、それはそれは美しい光景だった。ここにくると、もう何も要らないと思えてくるので不思議。

このテラスは、自宅(オフィス)から車で10分ほどのぼったところにある。前に訪れたのは2月末だったかな。no-muに滞在しているアーティストたちと一緒に、テラス → Blackie(朝ごはん) → やまざき商店 → みずのき美術館という即興にしては十分なお楽しみコースを巡っていた。

これだけ近くにありながらも頻繁に訪れることはないけれど、3、4ヶ月に一度くらいのペースで、たぶんテラスにのぼっている。

何か行き詰まったものを感じるときや、思考をクリアにしたいと思ったときに、立ち返ることができる場所。しばらくぼーっと日が沈むのを眺めて、自分のほかに誰もいないときは、映画「かめじん」のエンディングをつくってくださった青谷明日香さんの曲を歌う。誰もいないのをいいことに大きな声で歌っていたら、鹿やうり坊と遭遇したことはあるけれど。

これまで依頼があってはじまることばかりをやってきたので(もしくは個人の楽しみの延長)、自分から人を巻き込んで、ゼロから何かをはじめるのは今回がはじめてで。自分自身がいちばんワクワクしているので、それをきちんと伝えられるかたちに落とし込んでいけたらと思う。すこし時間はいただくことになるけれど、それでもきちんとこだわってやりたい。

ここのところ最近は、「もっとちゃんと生きなきゃ」みたいな気持ちが強くて、ついつい焦りが出ていた。仕事と暮らしの境目を曖昧にして生きているので、あれもこれもどれもやっていくうちに、あたまの中で切り分けることができなくなっていて。これまではなんだかんだで、市外へ出ることでバランスをとっていたので、「なにもしない」がもう少し上手だった気がする。

そういった感情が生まれるのは移動に関係があるのか、あるいは自分がやろうとしていることは学術的に基づいた動きなのか、感覚的に思っていることをもうすこし噛み砕いていく必要があって。

『エコロジカルデモクラシー』を、ようやく3分の1のところまで読み進めることができた。なんとなくそうだと思ってやってきたことに言葉を与えてもらったり、さらに踏み込んだらできそうなことを考えたりと、いまの思考とリンクしていて読みやすい。次章からは「回復」がテーマになる。

この環境から、一極集中から、そして私たち自身が回復していくためのヒントがあるかもしれないな。


明日はひさしぶりに、仕事のことはなにもしない日。勉強して、本を読んで、絵を描いて過ごそう。

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